ストレートは数字が連続することで完成するポーカーの役です。
この記事さえ読めば、ポーカーでストレートが完成する確率だけでなく、実戦で役立つストレートの戦略を把握できます。
世界では知的なスポーツとして大人気のポーカー。それぞれの役を深く理解して、勝負に勝つ方法を研究していきましょう。
この記事を読んだら分かること
- ストレートとは(画像解説)
- ストレートが出来る確率
- ストレートフラッシュとストレートの簡単な見分け方
- ストレートに関する注意点
目次
- ポーカーの中位役!ストレートとは
- ストレートの成立条件
- ストレートの呼び方
- ストレートの語源・由来
- ポーカーでのストレート同士の強さ比較・勝敗の決め方
- 一番ランクの高い数字を比較
- スートの強さで比較
- ストレートが負ける役・勝てる役
- ストレートが負ける役(フラッシュ以上)
- ストレートが勝てる役(スリーカード以下)
- ストレート以外のポーカー役早見表
- ストレートフラッシュとストレートの違い・見分け方
- ポーカーでストレートが出来る確率
- 確率の計算方法
- ポーカー勝負で役立つストレートの戦略
- ストレートの強さを判断してからベットする
- ストレートドローの時はセミブラフが有効
- ストレート完成後はバリューベットに徹する
- ストレート完成でもフラッシュに警戒
- ポーカーのストレートまとめ
ポーカーの中位役!ストレートとは
まずはポーカーのストレートがどのような役か理解するために、成立条件や呼び方について確認しておきましょう。
ポーカーのストレートとは
- ストレートの成立条件
- ストレートの呼び方
- ストレートの語源・由来
ストレートの成立条件
ストレートとは「数字が連続する5枚のカードで構成される役」です。
特定の構成数字はなく、K-Q-J-10-9も7-6-5-4-3もストレートとして扱います。
ただし、Q-K-A-2-3のようにAを挟んだストレートはありません。Aが含まれるストレートは5-4-3-2-AとA-K-Q-J-10の2種類です。
また、5枚のカードのスートは考慮しません。全て同じスートの場合、ロイヤルストレートフラッシュやストレートフラッシュといったストレートの上位役になります。
ストレートの呼び方
ストレートの呼び方は、構成するカードの中で一番高いランクの数字で決まります。
たとえば、A-K-Q-J-10のストレートの場合、一番ランクが高いのはエース(A)です。Aが一番上と分かるように、「エース(A)ハイのストレート」と呼びます。
同様に、K-Q-J-10-9ならキングハイのストレート、7-6-5-4-3ならセブンハイのストレートとなります。
ストレートの語源・由来
ほとんどの人はお気づきかもしれませんが、ポーカーのストレートの語源は英語のストレート(straight)です。
ストレート(straight)は日本語で「まっすぐ」という意味。数字が連続して並んでできる役なので、まっすぐと言われればそのままですね。
ちなみにストレートポーカーと繋げて言うと、ドローなしのルールを採用するポーカー種類の1つとなるので注意してください。
ポーカーでのストレート同士の強さ比較・勝敗の決め方
ゲームで最後に残った2人以上のプレイヤーがストレートだった場合は、下記2つのポイントをみて勝敗を決定します。
ストレート同士の強さ比較・勝敗の決め方
- 一番ランクの高い数字を比較
- スートの強さで比較
一番ランクの高い数字を比較
最初に比較するのは、構成するカードの中で一番ランクの高い数字です。
ポーカーでは2,3,4,…の順にランクが上がり、最強の数字はAとなります。
【例】K-Q-J-10-9 対 10-9-8-7-6
K-Q-J-10-9で一番ランクの高い数字はK。一方、10-9-8-7-6で一番ランクの高い数字は10。
ランクはK>10なので、K-Q-J-10-9が勝ちます。
スートの強さで比較
構成する数字がまったく同じ場合は、ランクの高いカードのスート(マーク)の強さで比較します。
スタンダードなルールだとスペード(♠)>ハート(♡)>ダイア(♢)>クラブ(♣)です。
しかしローカルルールでクラブが一番強くなることもあるし、スート比較をせずに引き分けとすることも。
ポーカー種類やプレイする地域で異なるので、スート比較の有無はプレイ前に確認するようにしてください。
ストレートが負ける役・勝てる役
ストレートどうしの強さ比較の仕方を確認したところで、ストレートが負ける役と勝てる役についてもみていきましょう。
ストレートが負ける役・勝てる役
- ストレートが負ける役(フラッシュ以上)
- ストレートが勝てる役(スリーペア以下)
ストレートが負ける役(フラッシュ以上)
ストレートが負ける役は、以下に挙げるフラシュから最上位役のロイヤルストレートフラッシュまでの5役です。
- ロイヤルストレートフラッシュ
- ストレートフラッシュ
- フォーカード
- フルハウス
- フラッシュ
フルハウス以上はどのポーカーでもストレートより強いですが、フラッシュはその限りではありません。
たとえばスリーカードポーカーの場合だと、同じスートを揃える方が連続する数字を揃える簡単になるため、ストレートがフラッシュより強い役となります。
ストレートが勝てる役(スリーカード以下)
ストレートはスリーカード以下の役であれば勝てます。
- スリーカード
- ツーペア
- ワンペア
- ハイカード
いずれのポーカーのルールでもスリーカード以下にストレートが負けることはありません。
場に出るカード次第ではスリーカードからフルハウスに昇格するプレイヤーも稀に出てきますが、フルハウスの完成確率はストレートよりも低いので、フルハウスを警戒するよりも積極的にプレイした方がいいです。
ストレート以外のポーカー役早見表
下記ストレート以外のポーカー役一覧です。役の強さを比較したい時にお役立てください。ストレートはフラッシュの下、スリーカードの上に位置します。
役の名称 | 説明 |
---|---|
ロイヤルストレートフラッシュ | 同じスートのAKQJ10で構成される最強役 例)A♠-K♠-Q♠-J♠-10♠ |
ストレートフラッシュ | ストレートとフラッシュが同時に完成する役 例)K♡-Q♡-J♡-10♡-9♡ |
フォーカード | 同じ数字のカード4枚で構成される役 例)A♠-A♡-A♣-A♢-7♠ |
フルハウス | スリーカード1組とワンペア1組で構成される役 例)Q♠-Q♡-Q♣-9♡-9♢ |
フラッシュ | 同スート5枚のカードで構成される役 例)J♢-10♢-7♢-6♢-2♢ |
スリーカード | 同じ数字のカード3枚で構成される役 例)9♠-9♡-9♣-8♡-2♢ |
ツーペア | 異なる数字のワンペア2組で構成される役 例)A♠-A♡-K♣-K♡-10♡ |
ワンペア | 同じ数字のカード2枚で構成される役 例)J♠-J♡-10♣-5♣-3♣ |
ハイカード | 役なし。「ブタ」ともいう。 例)A♣-J♣-10♡-7♡-5♡ |
ストレートフラッシュとストレートの違い・見分け方
連続する5つのカードからなり、すべてスート(マーク)が同じならストレートフラッシュです。
1つでも異なるスートが入っていればストレートどまりとなります。
ストレートフラッシュはストレートより高位の役なので、同時に成立してもトップカードで勝負比較はしません。
5ハイカードのストレートフラッシュでもAハイのストレートに勝てます。
ポーカーでストレートが出来る確率
52枚1組のトランプカードを使用した場合、ストレートが出来る確率は0.392%です。
約250回に1回起こる確率なので、そこまで珍しい役ではありません。実際のポーカー勝負でもよく見かけます。
ストレートの出現確率の算出方法に興味のある方は、以下で計算過程をご確認ください。
確率の計算方法
ストレートの出現確率は以下の式で計算できます。
(ストレートの全組み合わせ)÷(全組み合わせ)×100=(ストレートが出る確率(%))
52枚1組のトランプカードから5枚のカードを選ぶ全組み合わせは、52C5=2,598,960通りです。
ストレートの組み合わせは、まずサンプルとして「A-K-Q-J-10」のストレートを例に考えていきましょう。
「A」にはスートが♡♣♢♠の4種類あります。そして、それぞれのAに対し「2」は♡♣♢♠の4種類です。さらにその「2」に対し、「3」は♡♣♢♠の4種類。
同じように「4」「5」まで考えた時、スートを考慮したAから始まる連続した数字の組み合わせは全部で4×4×4×4×4=1024通りです。
この中から同じスートで構成されるストレートは4つあるため、それを全体から引きます。(*ストレートとストレートフラッシュを区別するためです)
つまり、「A-K-Q-J-10」のストレートの組みあわせは全部で1024-4=1020通りです。
連続する数字の組み合わせは「A-K-Q-J-10」から「5-4-3-2-A」までで全10通りあるので、ストレートの組みあわせは1020×10=10,200通りと分かりました。
上記を用いてストレートの出現確率を求めると…
10,200÷2,598,960×100=0.392%
となります。
ポーカー勝負で役立つストレートの戦略
最後に実際のポーカー勝負で役立つストレートの戦略を4つまとめました。注意点を頭に入れたうえで勝負に挑めば、勝てる可能性を広げられます。
ポーカー勝負で役立つストレートの戦略
- ストレートの強さを判断してからベットする
- ストレートドローの時はセミブラフが有効
- ストレート完成後はバリューベットに徹する
- ストレート完成でもフラッシュに警戒
ストレートの強さを判断してからベットする
ストレートは中位役なのでそこそこ強いですが、全部のストレートが同じ価値を持つわけではありません。
たとえば場に出ているカードが6-7-8-9となった場合、10を持っていれば上位のストレートが完成しますが、5のカードを持っていれば下位のストレートになります。
このように場に出ているカード次第では上位のストレートとかち合うことがよくあるので、自分の持つストレートが上位か下位かを判断してからプレイするようにしましょう。
ストレートドローの時はセミブラフが有効
ストレートドロー(ストレート完成まであと1枚カードが必要な状態)の時は、明らかに相手が上位の役を持ってなさそうな時であれば、積極的にベットやレイズをした方がいいです。
たとえ完成していなくても積極的に動けば(セミブラフ)、相手は強い役が完成していると思い、フォールドしてくれるかもしれません。
また最後のカードでストレートが完成すれば、ポッドが大きくなってから勝負できるため、リスクをとって攻める価値はあります。
ストレート完成後はバリューベットに徹する
ストレートが完成したら、その価値を最大限に引き出すため、できるだけ相手にチップを出させるように戦略的にベット(バリューベット)していきましょう。
たとえばストレートが完成してから、ストレートが完成しているとは思えないような弱気のベットやレイズで相手のコールを誘うのです。
相手の持つ可能性があるハンドや、プレイスタイル(強気か弱気か)をよく観察すれば、相手を大きく打ち負かすことができます。
ストレート完成でもフラッシュに警戒
ストレートが完成したとしても、同じスートが3枚以上出ている時はフラッシュに警戒しなければなりません。
フラッシュはストレートより強いです。ストレートとフラッシュがかち合えば、当然ストレートは負けてしまいます。
ですので、ストレートが完成したからと浮かれずに常にフラッシュやフラッシュ以上の上位役の可能性を考えるようにしましょう。
ポーカーのストレートまとめ
この記事のまとめ
- ストレートはスート違いの連続する5つのカードで完成する
- スートがすべてそろっていたらストレートフラッシュになる
- ストレートの出現確率は0.392%
- ストレート同士ぶつかることがあるので状況判断したうえで勝負すること
ポーカーのストレートは連続する5枚のカードで完成します。
そこまで出現確率は低くないので、何度か実戦を重ねていれば初心者でも簡単に完成させられるでしょう。
ただしストレート完成時は自分より高位の役やストレートに注意してください。ベストハンドでもないストレートで全力勝負するのはもったいないですよ!