「ストレートフラッシュ」とは、に登場する役の中で、ロイヤルストレートフラッシュに次いで2番目に強い役です。

揃える難易度は非常に高いですが、揃えられれば圧倒的な勝率を誇ります。

このページでは、ポーカーの役の一つ・ストレートフラッシュについて解説します。役の成立条件や強さ、ストレートフラッシュが成立する確率などについて詳しく説明しているほか、における戦略などについても分かりやすく解説しているので、初心者の方でも読みやすい記事となっています。

目次
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1
ストレートフラッシュとは?

2
カードの組み合わせ

3
ストレートフラッシュの強さ

4
ストレートフラッシュの出現確率

5
ストレートフラッシュを狙うための戦略

6
ストレートフラッシュの実践例

7
ポーカーのストレートフラッシュまとめ

ストレートフラッシュとは?

ストレートフラッシュとは?

ストレートフラッシュとは、簡単に言うとポーカーの役「ストレート」と「フラッシュ」が同時に成立している役のことを指します。

・ストレート… 5枚のカードが全て連番(8・9・10・J・Qなど)になっている役
・フラッシュ…5枚のカードが全て同じスート(ハートやクラブなどの絵柄)になっている役

つまり、手札が連番かつ同じスートになっていれば、ストレートフラッシュになります。

カードの組み合わせ

ストレートフラッシュのカードの組み合わせについて、ストレート・フラッシュ・ロイヤルストレートフラッシュとの違いを明確にしながら解説します。

手札の5枚とも同じスートで数字が連続している

手札の5枚とも同じスートで数字が連続している

ストレートフラッシュが成立するためには、手札の5枚全てが同じスート、かつ数字が連続していなければいけません。

例えば「♦️7・♦️8・♦️9・♦️10・♦️J」といった組み合わせは、連番かつ同スートなのでストレートフラッシュになります。また、「♦️A・♦️2・♦️3・♦️4・♦️5」も連番扱いになるのでOKです。

ただし、「♣️7・♦️8・♦️9・♦️10・♦️J」のように1枚でもスートが異なる場合は、単にストレートとなります。また、「♦️7・♦️8・♦️9・♦️J・♦️Q」にように連番になっていない場合はフラッシュとして扱われ、ストレートフラッシュにはなりません。

また、「♦️10・♦️J・♦️Q・♦️K・♦️A」のように、同じスートかつ10からAまでの連番が揃った場合、ストレートフラッシュより強い役である「ロイヤルストレートフラッシュ」となるため注意しましょう。

ストレートフラッシュの強さ

ポーカーにはロイヤルストレートフラッシュからハイカードまで10種類の役がありますが、ストレートフラッシュはその中でもロイヤルに次ぐ2番目の強さを誇る役です。

いずれも強い役として知られるフォーカードやフルハウスなどにも勝つことができるものの、テキサスホールデムの場合は手札が2枚しかない関係上、自分がストレートフラッシュを成立させている場合は相手もストフラ、もしくはロイヤルフラッシュを成立させていることもあるので注意しましょう。

ストレートフラッシュが勝てる役・負ける役

ストレートフラッシュが勝てる役・負ける役

ストレートフラッシュが負ける唯一の役は「ロイヤルストレートフラッシュ」です。ストレートフラッシュも成立させるのが難しい役ですが、ロイヤルフラッシュはそれよりも圧倒的に難しいので、ストフラでもそうそう負けることはありません。

そして、ストレートフラッシュが勝てる役は、その他のすべての役になります。強役のフォーカードやフルハウスでも敵わないので、ストフラが手の内に入ったらかなりの勝負所と言えるでしょう。

勝てる役 説明 出現確率
フォーカード 同じ数字のカード4枚で構成される役 約0.024%
フルハウス スリーカード1組とワンペア1組で構成される役 約0.14%
フラッシュ 同スート5枚のカードで構成される役 約0.2%
ストレート 連続する5枚のカードで構成される役 約0.4%
スリーカード 同じ数字のカード3枚で構成される役 約2.1%
ツーペア 異なる数字のワンペア2組で構成される役 約4.75%
ワンペア 同じ数字のカード2枚で構成される役 約42.25%
ハイカード 役なし。「ブタ」ともいう。 約50%

ストレートフラッシュの出現確率

ここでは、最初の5枚でストレートフラッシュが配られる確率について解説します。

ストレートフラッシュが成立するパターンを♠︎だけで考えると
A♠️・2♠️・3♠️・4♠️・5♠️
2♠️・3♠️・4♠️・5♠️・6♠️

9♠️・10♠️・J♠️・Q♠️・K♠️
の9通りです。

これがスペード、ハート、ダイヤ、クラブの4スートあるので、パターンの総数は 9 × 4 = 36通りとなります。

トランプ52枚から5枚のカードを選ぶ場合の数は

(52×51×50×49×48)÷(5×4×3×2×1)= 2,598,960 通りです。

そのため、求める確率は

36 ÷ 2,598,960 ≒ 0.000014(=0.0014%)となります。

ストレートフラッシュを狙うための戦略

ストレートフラッシュを狙うための戦略

ストレートフラッシュは、狙うには難易度が高すぎる役です。テキサスホールデムでは他のプレイヤーより強い役であれば十分なので、無理してストフラを狙うよりは他の役も考慮に入れたプレイングをすることが求められます。

テキサスホールデムにおける、ストレートフラッシュに関する戦略について解説します。

テキサスホールデムの場合、アウツの数を基準にする

テキサスホールデムにおいては、わざわざストレートフラッシュを狙う必要はありません。もちろんストレートフラッシュを引ければそれに越したことはないですが、ストレートやフラッシュを達成しただけでも圧倒的な勝率があります。その勝率を計算する指標として「アウツ」というものがあります。

アウツとは、役が未完成の手札で、目的の役を完成させるのに必要なカードのことを指します。例えば、自分の手札が「♦️9・♦️J」で、コミュニティカードの3枚目までが「♣️2・♦️8・♦️10」としましょう。この時、あと1枚で手札が完成する可能性のあるカードは以下の通りです。

・ストレートフラッシュ…♦️7・♦️Q
・ストレート…♠︎7・♥7・♣️7・♠︎Q・♥Q・♣️Q
・フラッシュ…♦️2・♦️3・♦️4・♦️5・♦️6・♦️K・♦️A

つまり、このような手札の場合、アウツはストレートフラッシュのカードが2枚、ストレートのカードが6枚、フラッシュのカードが7枚となるので、合計15枚となります。アウツの数が多いほど、その手札は強い力を持ちます。勝率が高いと判断できたら、積極的に勝負しましょう。

アウツの数 4倍の法則による確率 2倍の法則による確率
1 4% 2%
2 8% 4%
3 12% 6%
4 16% 8%
5 20% 10%
6 24% 12%
7 28% 14%
8 32% 16%
9 36% 18%
10 40% 20%
11 44% 22%
12 48% 24%
13 52% 26%
14 56% 28%
15 60% 30%
16 64% 32%
17 68% 34%

ストレートフラッシュの実践例

最後に、ストレートフラッシュに関する実践例について紹介します。

「ストレートフラッシュ同士だった場合どうやって勝敗を付けるの?」「この形はストレートフラッシュなの?」など迷ったことがあれば、まずこちらを確認するのがおすすめです。

ストレートフラッシュ同士の場合の強さ比較

ストレートフラッシュ同士の場合の強さ比較

プレイヤー同士が2人以上ストレートフラッシュだった場合、スートは関係なく、最も大きい数字のランクで勝負が決まります。

例えば自分が「♠️9・♠️10・♠️J・♠️Q・♠️K」、相手が「♦️7・♦️8・♦️9・♦️10・♦️J」というストレートフラッシュの対決の場合、自分が持っている最も大きいカードが「♠️K」、相手のカードが「♦️J」のため、自分の勝ちとなります。

なお、「♠️A・♠️2・♠️3・♠️4・♠️5」などA〜5までの連番の場合は、Aを1として考えるので最も大きいカードは「♠️5」となります。ストレートフラッシュの中では最弱の組み合わせであることに注意しましょう。

一見ストレートフラッシュだが不成立の例

一見ストレートフラッシュだが不成立の例

ストレートフラッシュでは、手札が5枚とも連番である必要があります。

このうち、「A」という数字は特殊で、Kの1個後としても2の1個前としても使うことができます。ただし、「K-A-2」と跨いで使うことはできません。そのため、

♠️J・♠️Q・♠️K・♠️A・♠️2
♦️Q・♦️K・♦️A・♦️2・♦️3
♣️K・♣️A・♣️2・♣️3・♣️4

などの組み合わせについてはストレートフラッシュではなく、単にフラッシュとして扱われます。

なお、「♠️A・♠️2・♠️3・♠️4・♠️5」というA〜5の組み合わせについては、Kが含まれていないためストレートフラッシュになります。

ポーカーのストレートフラッシュまとめ

ストレートフラッシュは、ポーカーにおいて「ロイヤルフラッシュ」に次いでランクが2番目に高い役です。揃える難易度は非常に高いので、一見成立したら勝ち確になるように見えます。しかし、テキサスホールデムにおいては自分がストレートフラッシュを成立できるということは相手にもそのチャンスがある可能性が高いので、油断は禁物です。

ただ、もちろん大チャンスであることに変わりはないので、ストフラが出来たという場合はもちろん、あと1枚でストフラが完成するという時も、積極的に勝負を仕掛けるのがおすすめです。

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