ポーカーは5枚の手札で「役」を作り、役の強さによって勝敗が決まるカードゲームです。その役の一つとして「ストレート」というものがあります。
ストレートとは、その名前の通り手札が連番であれば成立する役となっており、役の強さとしては6番目に当たるもののかなり難しい手役となっています。スリーカードよりも強いため、テキサスホールデムなどではかなり優位に立てる役と言えるでしょう。
このページでは、ストレートについて詳しい解説を行います。また、K・A・2をまたぐ場合の扱い、ストレートが出現する確率なども網羅しているため、この記事を読めばストレートについてとっても詳しくなれますよ!
この記事のまとめ
- ポーカーのストレートはマーク(絵柄)関係なく連番で揃えば成立する
- ストレートよりもフラッシュの方が強い
- ストレートの出現率は0.39%
この記事はおよそ 7分 で読むことができます。時間がない方は目次を活用しましょう
ストレートとは
ポーカーのストレートとは、5枚の手札全ての数字が連続していると成立する役で、スート(ダイヤやハートなどのマーク)の組み合わせは関係ありません。 ハイカードを含め10個あるポーカー役のうち、6番目の強さとなっています。
もしも、数字が5つ連続している上にスートが全て同じ場合は「 ストレートフラッシュ」という上位役になります。
5枚全てが連番である必要があるためかなり難しいような印象を受けますが、出現率としてはスリーカードとそこまで変わりません。特にテキサスホールデムではほとんどスリーカードと同じくらいの確率なので、見た目以上に出現する可能性がある役となっています。
ストレートが成立する組み合わせ
ストレートは数字が5連続していれば特に数字が指定されるわけではないので、例えば「5,6,7,8,9」といった連番でも、「9・10・J・Q・K」といった連番でも全てストレートとなります。
そこで疑問になってくるのが「A(エース)」が入ったストレートの扱いですよね。ポーカーにおいてAは、Kの後ろとしても2の前としても扱うことができます。
その点の詳しい内容も含めて、ストレートが成立する組み合わせを具体的に解説します。
一番弱い組み合わせ【12345】
詳しくは「 ストレート同士の勝敗」で解説しますが、ストレートの組み合わせは「もっとも大きい数字」が何かによって強弱が決まっています。
そのため「A・2・3・4・5」の場合、この「A」は2の一個前の「1」とみなされて連番となっているので、「A・2・3・4・5」のストレートが最弱の組み合わせということになります。
「2・3・4・5・6」よりも下の序列となっているため、「A」が入っているからなんとなく強そうと勘違いして勝負しないようご注意ください。
一番強い組み合わせ【10JQKA】
ポーカーのストレートという役の中でも最も強い組み合わせは「10・J・Q・K・A」です。
この場合、A(エース)はポーカーにおいて最強の数字であり、Kの1個後ろという扱いです。つまり、Aは実質14として考えられています。
そのため、もっとも強いストレートは「10・J・Q・K・A」の組み合わせとなります。そこから「9・10・J・Q・K」「8・9・10・J・Q」と序列が下がっていきます。
KA2とまたぐ場合:ストレートは成立しない【JQKA2】
ストレートにおける連番にはあるルールがあります。それが「跨り禁止」です。「A」という数字は特殊で、Kの1個後としても2の1個前としても使うことができることは前の項目で説明した通りですが、「K-A-2」と跨いで使うことはできません。
そのため、「J・Q・K・A・2」「Q・K・A・2・3」などの組み合わせについてはストレートと考えることはできません。
ごく稀にストレートとして認められている(ラップアラウンドストレート)ルールもあるようですが、大抵の場合は成立しないと考えておいた方が良いでしょう。
ストレートの強さ
ストレートの強さは、ポーカーの役の中で6番目です。一つ上に「フラッシュ」、一つ下に「スリーカード」がいます。
ストレートであればスリーカード・ツーペア・ワンペアに勝つことができるので、ハイカードを含めた10個の役のうちの6番目という立ち位置ではあるものの勝てる可能性はかなり大きい役であることが分かります。
ストレートよりもフラッシュの方が強い
初心者の方が一番最初に覚えるべきポーカーのルールは「役の強さ」と言って良いでしょう。しかし、ポーカーの役の順番で一番間違いやすいのが「ストレートとフラッシュ、どっちが強かったっけ?」という所です。
結論から言えば、ストレートよりフラッシュの方が強いです。フラッシュ>ストレート になります。
忘れそうという方は語呂合わせなどで覚えておきましょう。「順番を忘れてフラストレーションが溜まる」とか…
ストレート同士の勝敗
もし複数のプレイヤーがストレートを揃えた場合、その勝敗はどう決まるのでしょうか?
ストレートの勝敗は「5枚の中でもっとも大きい数字」によって決まります。例えばプレイヤーが「4・5・6・7・8」と「5・6・7・8・9」で争っている場合、9を持っている方が勝者となります。
また、前の項目でも説明した通り、「10・J・Q・K・A」は最強のストレートの組み合わせですが、「A・2・3・4・5」はAを1としてカウントするため最弱の組み合わせとなります。
ちなみに、ストレートを区別するために、最も大きい数字を取って「〇〇のハイストレート」と呼ぶこともあります。例えば5・6・7・8・9の組み合わせなら「9のハイストレート」と呼ばれます。
同じ連番の場合は引き分けとなる
もしも、ストレート同士が対決し、最も大きい数字も同じだった場合は引き分けになります。スートによって優劣が付くことはありません。
ポーカーでストレートが出現する確率
- 52枚のカードから連続する5枚のカードを選ぶ組み合わせを求める
- ①からロイヤルフラッシュ・ストレートフラッシュになる組み合わせを除外
- 52枚のカードから5枚のカードを選ぶすべての組み合わせを求める
- ②を③で割る
実際にストレートが成立する確率について計算してみましょう。手順は上のようになります。
52枚のカードから5枚の連続した数字を選ぶ組み合わせは、【A・2・3・4・5】【2・3・4・5・6】……【10・J・Q・K・A】の組み合わせの10パターンで、それぞれスートを問わないので、4の5乗ずつあります。
ただし、ロイヤルフラッシュ・ストレートフラッシュの組み合わせも含まれているためそれを除外すると、求める確率は
10×(4の5乗 – 4)÷ 52C5 ≒ 約0.39% となります。
6番目のランクではあるものの、かなり低い確率であることがわかります。
ストレートが成立する可能性が高い手札
ポーカーの役の一つであるストレートに関連する用語として「オープンエンドストレートドロー」、「ガットショットストレートドロー」というものがあります。どちらも、あと一歩でストレートができそうな手札の状態を指しています。
オープンエンドストレートドロー
オープンエンドストレートドローとは、自分のハンド2枚とコミュニティカード3枚の中で、4枚の数字が連続している状態で、あと最初か最後のカードどちらか1枚が揃えばストレートが完成する、という状況のことをいいます。
例えば、自分のハンドが「6・7」、コミュニティカードが「5・8・Q」である場合は、「4」または「9」が出ればストレートが完成します。
オープンエンドストレートドローの状態からリバーまでにストレートが完成する確率は約32%です。
ガットショットストレートドロー
ガットショットストレートドローとは、一部が連続していてあと特定のカード1枚が揃えばストレートが完成する、という状況のことです。
例えば、自分のハンドが「4・5」、コミュニティカードが「3・7・K」である場合は、「6」が出ればストレートが完成します。
ガットショットストレートドローの状態からリバーまでにストレートが完成する確率は約16%です。
まとめ
「ストレート」は、ポーカーの成立役のうち、6番目のランクとなっている役です。
スリーカード・ツーペア・ワンペアに勝利できるためかなり強いものの、テキサスホールデムにおいてはコミュニティカードによってストレートが部分的に成立している場合が多く、その時はストレート同士の勝負が鍵を握ることになります。
また、同じスートが揃えばストレートフラッシュやロイヤルフラッシュとなる可能性もあり、超高配当を狙えるのもストレートの特徴です。ビデオポーカーにおいては積極的に狙いたい役と言えるでしょう。
Bell
(ウィナーズクラブ管理人)
ストレートはポーカーの約の中で6番目の強さになります。ポーカーの基本の役となるので覚えておきましょう。
もし連番かつスート(絵柄)が同じ場合は上位役のストレートフラッシュになります。