ポーカーには様々なテクニックがありますが、その一つに「マック」というものがあります。ショーダウン時に行われる戦略で、マックを活用することで相手に情報を与えない、もしくは相手に間違ったイメージを与えることができるため重要なテクニックと言えるでしょう。
このページでは、ポーカーの戦略の一つ・マックについて解説します。マックの基本的なやり方やタイミング、かっこいいマックの手順などについて分かりやすく解説しているので初心者の方も安心です!
この記事のまとめ
- ポーカーのマックとは、ショーダウンのときに自分のハンドを公開しないこと
- マックしたハンドの内容は言わない・聞かないのが基本的なマナー
- マックを活かした戦略を身につけて脱ポーカー初心者!
この記事はおよそ 5分 で読むことができます。時間がない方は目次を活用しましょう
ポーカーのマックとは
ポーカーにおいて「マック」とは、ショーダウンの時にハンドを公開しないことを指します。
ポーカーは最後にレイズ・ベットをしたプレイヤーから順番にショーダウンを行いますが、前にショーダウンしたプレイヤーの方がハンドのランクが高く自分が負けていることが分かった場合、カードを公開せずに負けを認める行為です。
また、チェックできるタイミングでフォールドすることもマックと呼ぶことがあります。
マックのメリットとデメリット
マックには多くのメリットがあり、ほとんどのプレイヤーはショーダウン時に可能な場面ではマックを選んでいるはずです。ただし一部のデメリットもあり、そのデメリットを利用した戦略もあるので注意しておきましょう。
ポーカーでマックをするメリット
手札をショーダウンするということは、自分がどの手札で勝負したかを対戦相手全員に見せるということです。そのため相手に戦略やプレイスタイルを把握されてしまいます。そのため相手に情報を与えないことで、自分の戦略を知られないというメリットがあります。
ポーカーでマックをするデメリット
具体的なカードを見せなくても、「マックした」という情報は戦略を把握するには十分な要素です。マックを多用すると、あのプレイヤーは必要以上にブラフをしてくるとみなされ、ブラフキャッチされる可能性が上がることに注意が必要です。
ポーカーでマックを行うときのマナーと注意点
続いて、ポーカーでマックを行う際のマナー、そして注意点について解説します。
アクションの順番によってマックができる場合とできない場合がありますので、必ずアクションの順番は守るようにしましょう。
マックのやり方:カードが見えないようにすべらせる
マックをする際は、ディーラーに対しカードを投げるようにして滑らせてください。
この時、相手に極力カードを見せないよう、裏向きにして投げると良いでしょう。高くカードを投げる「ヘリコプターマック」はマナー違反となり、また相手にカードが見える可能性も高いので行わないようにしましょう。
マックの所作だけでも自分が初心者と見破られてしまい、ブラフキャッチされる可能性が上がります。簡単なマックのやり方だけでもマスターしておくのが大事です。
ハンドの内容を話さない・聞き出さない
一度マックした場合、そのハンドの内容を周りに喋ってはいけません。
また、マックしたハンドの内容を聞くことも禁止となっています。こちらは明確なルール違反となり、悪質な場合トーナメントやキャッシュゲームから排除される可能性もあるので注意しましょう。
マックに対しショーダウンを要求できるルールも存在する
ポーカーのトーナメントには「TDA」という世界で認められているルールがあり、TDAにはマックをした相手に対してショーダウンを要求できるルールが存在します。
リバーでベットがあった場合にコールしたプレイヤーは、自分のハンドを開示することを前提として、最後にベット・レイズを行ったプレイヤー(ラストアグレッサー)に開示を要求することができます。
ただし、トーナメント以外では基本的に認められない(海外のキャッシュゲームならOKの場合もあります)ので注意が必要です。
ポーカーでマックを行うタイミング
ポーカーにおいて、マックはずるいテクニックではなく勝率を上げるためには必須の戦略です。ただしマックを多用してもブラフキャッチされる可能性が高まるので、上手なタイミングでマックを行いましょう。
ポーカーにおけるマックのタイミングについて解説します。
手札を見せたくないとき
一部の超上級者を除けば、ポーカーでは自分のプレイスタイルがバレると不利になります。そのため手札を見せなくていいなら見せない方がほぼ絶対に有利です。
特にキャッシュゲームを続けてプレイする時やトーナメントの際は、わざわざ手札を公開する必要は全くありません。素直にマックする方が良いでしょう。
ポットオッズが合わないとき
ポットに対して自分のハンドの勝率が著しく低く、ベットをコールする価値がない場合はマックしても良いでしょう。
ただし、最近は積極的にブラフするプレイヤーが増えているので、チェックができるのにマックするとかなり初心者に見られることがあります。チェックで回して、相手からベットが来た時にフォールドする方が期待値は高いと考えられます。
ブラフに失敗したとき
自分がブラフベットを行い、相手にブラフキャッチされた場合は、勝負するよりマックした方が期待値が高いというケースもあります。
マックした場合、相手は自分がブラフだったのか確信が持てないので、ベットパターンを正確に見抜くことができません。もちろん「多分ブラフだろう」という推測は立ちますが、ポットオッズに合わないなら素直に引くのも手の一つです。
ただしこれも、チェックで回せるならチェックの方が期待値は高いです。
マックを活かした戦略
上級者の場合、マックを生かした様々な戦略を取る場合もあります。例えば…
- 敢えてブラフハンドをマックせずにそのまま出すことで、今後相手からブラフキャッチ(と思わせた相手にとって不利な勝負)を誘う。
- ショーダウンで相手のブラフハンドに対してマックすることで、相手の更なるブラフハンドを誘う。
- 自分がとてもタイトなプレイヤーに見えている場合、マックせずに弱めの手札を提示してイメージを崩す。
このような戦略を使うことで、よりマックを効果的に利用できます。ただ、基本的にマックするに越したことはないので、特に初心者の場合はマックできる場面で敢えてマックを選ばない意味はあまり無いでしょう。
よくある質問
- ポーカーでマックを使うときのマナーは?
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ポーカーでマックを使う時は、相手に見えないようディーラーにカードを投げ返しましょう。この時、高く投げ上げる「ヘリコプターマック」はマナー違反になるため行わないでください。また、マックしたカードについて自分が言及したり、マックされたカードの情報を聞く行為は、ルールで言及されていない限りはマナー違反となります。
- かっこいいマックのやり方を教えてください
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かっこいいマックのやり方としては、カードを左手の中指と親指で持ち、親指を小指方向に押してカードを弾く方法が人気です。また、カードを人差し指と中指で挟んで横回転をかけて投げるのも人気があります。ただ、かっこいいマックでも、カードが見えたり人のカードに当たって邪魔するといったことが無いよう、投げ方にはお気をつけください。
- オンラインポーカーでマックできますか?
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オンラインポーカーの場合、ショーダウンの際に自動的にマックされる「オートマック」の機能が搭載されていることが多いです。また、そうでなくともマックのオプションを決められる場合がほとんど(1ハンドごとにマックするかどうか決められる)のため、マックしないことが原因でテルされる心配はありません。
まとめ
ポーカーのマックは、WSOPのメインイベントなどで見ると、マックするだけでもかっこいいように見えますよね。ポーカーの上級者の場合、こういったマックの癖などでも初心者かどうかを判断しています。むしろマックの所作が様になっていれば、カモと思われる可能性は低くなると考えて良いでしょう。
そのため、オフライン(=店舗型のカジノやポーカールームで行う)ポーカーでは、マックを事前に練習しておくのがおすすめです。手先が器用な方でなくとも、練習すればマックは最低限身につきます。
マックが大事な場面では、積極的にマックで情報を与えないことで、より勝負を有利に進められますよ!
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Bell
(ウィナーズクラブ管理人)
ポーカーでマックを使いこなせるようになると余裕のあるプレイができてかっこいいですよね。初心者はまずマックを行うときのマナーや基本的なやり方を身につけましょう。マックをすべきタイミングはオンラインポーカーでも練習することができますよ。