以前の歌舞伎町の様子を振り返ってみよう。
まだわたしが若かりし頃、平成4年 この頃、少しの間、営業の仕事をしていた。まだバブルが弾けていなかったのか、しぼみ掛けていたのか、丁度その境目であり、社会人に成ったわたしは若くして現金を沢山貰う事になり、使い方を間違えてしまった。
性格が博打好きなので、営業の途中でもパチンコ屋に入る生活を送っていた。偶々新宿に営業をした時、初めて歌舞伎町という街に入り、こんな場所が東京に有ったのかと衝撃を受けたことを覚えている。
ゲーム喫茶を看板にしている店がかなりあり、仕事で疲れていたので、ゲームをしてお茶でも飲もうかと気軽に入ったが、想像した雰囲気とは違い、その店にはゲーム機が13~17台設置してある。
そのゲームが全てポーカーゲームになっていて、小銭を入れる場所がない。
店員に聞くと、此処はゲームでお金が貰える店なのです。1000円から遊べるから、金額を決めたら教えて下さいとのこと。
取り敢えずドリンクを決めてくれる?サービスですから何でも構いませんよ。じゃコーラもらえますか? 程なくしてコーラを持って来てもらった。
ゲームに点数を入れてもらうのだが、初回サービスで同額を入れる事が出来るので、取り敢えず、3000円入れてもらう。これで、6000円分の点数からスタートとなった。
ツーペアーが良く出る、偶にフルハウスも出たりして点数は殆ど減らずに推移した。
一時間程度遊んだ時、画面がいきなり赤くなりゲーム機のサイレンが鳴り、何がなんだか判らずに戸惑っていたら、店員が飛んできて、おめでとう!ロイヤルです! 写真撮影をしますから、席から離れてください。と言われ席を離れた。
撮影が終わると、店員が封筒に入った札束を持って来て、おもむろにその束を数え始めた。心臓がかなり早く鼓動していたのを今でも覚えている。
帯封が付いたその束は100万円でした。端数の4000円も含めて100万4千円を頂き、細かい4,000円を再度ゲームする為に店員に渡した。
興奮し振るえる手でゲームのボタンを押したら、今度は直ぐに4カードが出た。
此処のゲーム屋は、ビンゴと称してトランプのエースからキングまでの13枚を壁に並べていて4カードが出るたびに出た数字をめくり、最後の一枚をめくった人間に特別ボーナスを出す仕組みに成っていた。
ナント、わたしの4カードは、まさにその最後の一枚ではないか! 見事にビンゴを揃えてしまい、50万円のボーナスをもらう為に、再度、写真撮影を行った。
ロイヤルの100万円と4カードボーナスの50万円を受け取り、その日はゲーム屋さんを後にしました。
数日して、仕事が休みの日に、早朝から同じゲーム喫茶に足を運んで、初回サービスとして3000円を又貰いゲームスタート。
店員が変わったスロット有るが、覗いてみるかね? と声を掛けてくれた。
8ラインスロットで、チェリーが4つ以上出るとボーナスゲームで、8回のフリースピンが有り、フリースピンの間、出たチェリーはホールドされ、最終的に9マス全部にチェリーが出ると、ジャックポットとなるスロットだった。
1スピン1600円と、かなりレートが高かったが、数日前に150万円も勝っているので少し遊ぶ事にした。パチンコ屋のサンドの様に1万円札を挿入する場所が有り、一枚挿入すると点数が100点加わる仕組みに成っている。取り敢えず10枚挿入してゲームスタート。
数回回した所で5個チェリーが出て、ボーナスゲームに入った。
フリースピン数回目で7個チェリーが揃い後、2個でジャックポットに成る。
まあ、大概これで終わるだろうと見ていると最後の回転でチェリーが出てしまい、ナント、ナント、ジャックポット完成である!
貯まったジャックポットは130万円を越えていた。
フリースピンのボーナスと会わせて140万円のバックが出た。
たった2日間で300万円近くを手にしてしまい、もう興奮が止まらない状態だ。
パチンコなんて辞めて、これからはゲーム喫茶にしようと思った。
これは全て仕組まれていたものだった…
店長クラスの人間が裏でボタン操作をしているのを偶々見てしまったのである。
半長賭博でも、太ももに操作ボタンを付けて、自在に数字をコントロール出来る事を後日、その世界の方から伺いました。疑いは、確信に変わった。
遠隔操作をして、客においしい思いをさせて、再び来店したら、今度は根こそぎ奪う作戦のようだ。直ぐに気がついたので、私は儲けを持って勝ち逃げしました。
オンラインカジノでは、その様な不正は殆ど聞いたことが有りません。その点は安心してプレーできるのではないだろうか。
(遠隔について)
今回の記事で遠隔の話をしたが、ポーカーのロイヤルと4カードは遠隔で出せるが、4カードの数字を決めたり、スロットのジャックポットを自在に操る事は出来ないらしい。ジャックポットは、あくまで遊戯した方々の遊戯料金から一部を貯めた物なので、店は基本的に損はしない仕組みに成っているからだ。
勝利に運も必要という事である。
この物語はフィクションです。あくまでも「読み物」としてお楽しみいただくためのものであり、アングラなゲーム喫茶を奨励するものではありません。
カジノジャンボリー