オンラインカジノで人気を集めるテーブルゲーム「ブラックジャック」ではプレイヤーが様々なアクションをとることが出来ますが、その中でも一番基本的なアクションといえば「ヒット」です。
ダブルダウンやスプリットなどの特殊なアクションを習得する以前に、ヒットについて正しく理解していないとブラックジャックで勝つのはかなり難しいと言えるでしょう。
このページでは、ブラックジャックのヒットについて解説を行います。また、「どのタイミングでヒットすれば良いのか?」など効率的なヒットの使い方についても説明しています。
この記事のまとめ
- ブラックジャックの「ヒット」とは最も基本のアクション
- 「ヒット」をすると1枚手札を追加することができる
- まず手札が8以下の場合は迷わずヒット、17以上になったらスタンドと覚えるだけでいい
この記事はおよそ 9分 で読むことができます。時間がない方は目次を活用しましょう
ブラックジャックのヒットとは?
ブラックジャックでは、プレイヤーがハンドに対して様々なアクションを取ることにより、ディーラーに勝利することを目指します。その中でも最も基本的なアクションが「ヒット」です。
ブラックジャックでは最初にプレイヤーに2枚のカードが配られます。プレイヤーはヒットをすることで、ハンドにカードを1枚追加することが出来ます。自分のハンドが20以下であれば何回でもヒットすることが出来ますが、22以上になると「バスト」となりプレイヤーは無条件で負けてしまいます。もちろん1回もヒットしなくてもOKです。
そのため、プレイヤーはディーラーのハンドがいくつかを予想しながら、どこまでヒットするかを見極める必要があります。
ブラックジャックのヒット以外のアクション
「ヒット」について説明する前に、ブラックジャックで使用できるヒット以外のアクションについて解説します。以下の解説については、これらの用語を説明なしで使いますので、確認してから下の項目に進むのがおすすめです。
スタンド
「スタンド」(ステイ)とは、カードをこれ以上引かないことを示すアクションです。ヒットと反対のアクションであり、今のハンドでディーラーと勝負することになります。
なお、ディーラーは自分のハンドが17以上になったら必ずスタンドします。
ダブルダウン
「ダブルダウン」とは、カードを1枚しか追加できない代わりに、賭け金を2倍にできるアクションです。自分のハンドが1枚追加することで21に近付く、もしくはディーラーがバストしそうだからベット額を増やして増益を狙う、などの目的で利用されます。
なお、1回でもヒットを選択した場合、そこからダブルダウンは選択できません。
スプリット
「スプリット」とは、自分のハンドがペアだった場合に、カードを1枚ずつに分けて2つのハンドとして勝負できるアクションです。ハンドを分けることで利益を増やす、もしくはそのままだと弱いハンドを別々にして強く育てる、などの目的で利用されます。
スプリットされたハンドはそれぞれ一般的なハンドと同じようにヒット/スタンドを選択できます(ダブルダウンは不可の場合が多いです)。
インシュランス
「インシュランス(インシュアランス)」とは、ディーラーの1枚目のカード(アップカードと言います)がAだった時に使える保険制度です。賭け金の半分を支払ってインシュランスを購入すると、もしディーラーがナチュラルブラックジャックだった場合でもインシュランスに支払った金額の3倍が払い戻されるため全体の損益がトントンになります。
現代のブラックジャックでは期待値が大きくマイナスなのであまり使われることはありません。
サレンダー
「サレンダー」とは、自分のハンドがディーラーに勝てないと判断した時に勝負を降りることで、賭け金の半分が払い戻されるアクションです。
なお、1回でもヒットを選択した場合、そこからサレンダーは選択できません。
ブラックジャックでヒットをする流れ
続いて、ブラックジャックで「ヒット/スタンド」をする流れを解説します。ブラックジャックにおける最も基本的なアクションとなっているので必ずおさえておきましょう。
- ヒットの3つのステップ
-
- ベットをする
- 「ヒット」を選択してカードを追加する
- ハンド(手札)の合計値が「21」に近づいたら「スタンド」する
STEP1
ベットをする
ベットエリアにベットを行います。原則として1つのハンドしかベットできませんが、マルチハンドが認められている場合は複数のハンドにベットすることが出来ます。
STEP2
「ヒット」を選択してカードを追加する
画面に「ヒット」「スタンド」などのアイコンが出てくるので、「ヒット」をタップするとハンドに1枚追加されます。ハンドが21以上にならない限り、何枚でもヒットすることが出来ます。
STEP3
ハンド(手札)の合計値が「21」に近づいたら「スタンド」する
「これでディーラーに勝てる!」と思ったら、「スタンド」のアイコンを押すと現状のハンドで勝負することが確定します。ディーラーがカードを開き、16以下ならヒット、17以上ならスタンドして、プレイヤーと数字の強さで競います。プレイヤーがディーラーに勝っていれば2倍の配当を獲得します。
ブラックジャックで効果的なヒットの使い方
続いて、ブラックジャックにおける「効果的なヒットの使い方」について解説します。あくまでプレイヤーが目指すのは「ディーラーに数字で勝利する」ことであり、21を出せば良いというわけではありません。そもそもディーラーがバストすればプレイヤーは(自分がバストしていない限り)どんな数字でも勝てるので、むやみにヒットすることが正しいわけではない、ということは理解しておきましょう。
ベーシックストラテジー(基本戦略)を守る
ブラックジャックには、プレイヤーのハンドとディーラーのアップカードに応じて、「どのアクションを取れば最も期待値が高くなるか」という最適手順が決まっており、この基本戦略のことを「ベーシックストラテジー」と言います。そして、ベーシックストラテジーを場面別にまとめた表のことを「ストラテジーチャート」と言います。
原則としては、このストラテジーチャートの通りにゲームを進めていくことが最も重要です。特にライブブラックジャックはテーブルに別のプレイヤーもいるので、チャートを裏切った行動を取ると予想通りにカードが配られないため「空気読めないヤツ」と思われるかもしれません(笑)。まあそれはともかく、チャート以外の行動をとると単純に期待値がマイナスになるのでストラテジー通りにプレイすることをおすすめします。
なお、上級者のプレイヤーはベーシックストラテジーを全て記憶しています。初心者の方はプレイ中のPCやスマホの横にストラテジーチャートを置いて確認するのがおすすめですが、ぜひストラテジーは積極的に覚えると良いでしょう。
カードカウンティングを習得する
原則として、ヒット/スタンドの選択はベーシックストラテジーに任せれば良いのですが、ある特定の状況だと必ずしもストラテジーが正しいわけではない場合があります。その状況を判別するのが「カウンティング(カードカウンティング)」です。
カウンティングとは、今までに出てきたカードの数字を記録しておき、シュー(カードホルダー)の中に入っているカードを把握することで、どの数字が出やすいかを予測する攻略法のことを指します。
例えばカウンティングによって「普段より10カードが多くシューに残っている」ということが分かれば、相手のバストを狙ってあえてスタンドしてみたり、あえてヒットではなくダブルダウンしたり…などの戦法を取ることもできます。ベーシックストラテジーが完璧!という方は、ぜひカウンティングもマスターしてみてはいかがでしょうか?
ブラックジャックでヒットをするべきタイミング
ベーシックストラテジーを最初から全部覚えるのは大変なので、まずは「ヒットをするべきタイミング」について解説します。この場面ではスタンドをすると損してしまう局面となっているので、積極的にヒットをするのがおすすめです。
ハンド(手札)の合計値が「8」以下の場合
例えば「3」「5」など、手札の合計が8以下の場合、必ず「ヒット」をするのがおすすめです。絵札も10と数えるブラックジャックでは、最初のハンドが8以下の場合だと、一番大きくてもA・8の組み合わせの「19」なので、バストする心配はありません。そのため手札が8以下であれば、必ずヒットをしましょう。
なお、2枚以上引く可能性がそこそこ高いので、ダブルダウンはせずヒットをおすすめします。
ハンド(手札)の合計値が「9・10・11」の場合
例えば「4」「6」のように、手札の合計が9〜11の場合は、「ヒット」か「ダブルダウン」を考えます。手札の合計が11以下であれば、1枚引いてもバストする心配はないのでヒットすべきですが、その中でも9〜11の場合、10カードを引くと19〜21とかなり強いハンドになります。であればディーラーに勝てる可能性が上がるので、ダブルダウンを狙った方が良いと言えるでしょう。
ベーシックストラテジーによると、自分のハンドの合計が9,10,11だった時、以下のようにアクションを取るのが最も期待値が高いとされています。
- ハンドが「9」のとき……ディーラーの1枚目のカードが「2, 7, 8, 9, 10(絵札), A」ならヒット、その他ならダブルダウン
- ハンドが「10」のとき……ディーラーの1枚目のカードが「10(絵札), A」ならヒット、その他ならダブルダウン
- ハンドが「11」のとき……ディーラーの1枚目のカードが「A」ならヒット、その他ならダブルダウン
- アップカードが6……ハードハンド「9〜11」・ソフトハンド「A・2,3,4,5,6,7」の場合
ブラックジャックでヒットするときの注意点
続いて、ブラックジャックでヒットする時の注意点について解説します。ブラックジャックは21に近付けるゲームではなく、ディーラーと比べて数字が大きい方が勝利、というゲームです。そのためむやみにヒットすれば良いわけではないですが、ディーラーのハンドが大きそうならリスクを負ってでも勝負すべきタイミングと言えます。「どのようにヒット/スタンドを判断するか?」について解説します。
ハンド(手札)の合計点数が「17」以上の場合は「スタンド」を選択する
まず、ハンドの合計点数が「17」以上であれば、無条件でスタンドがおすすめです。これはディーラーのアップカード(1枚目のカード)が10やAであっても同様です。
ハンドの点数が17以上だと、ヒットした時にバストする確率が一気に上がります。たとえ「17」だとしても、5以上を引くとバストしてしまうため、7割くらいの確率でディーラーと勝負すらできずバストとなります。であれば、ディーラーのバストや17ピッタリを祈る方が勝率は高いです。
ただし、17以上でも「A・6」「A・7」といったAを含むものは、ヒットやダブルダウンを選択する方が期待値が高いことがあります。詳しくはベーシックストラテジーをご覧ください。
ディーラーのアップカードが「7からA」の場合は慎重に判断する
ディーラーのアップカードが「7〜A」の場合、一番出やすいカードが「10・絵札」であることを考えると、ディーラーのハンドは「17〜21」の可能性が高いです。そのため、自分のハンドが16以下の場合、バストを覚悟してヒットするべき、と言えるでしょう。
プレイヤーがバストすると、ディーラーがバストしたとしても負けてしまうので、それだったらディーラーのドボンに賭けたい、という方も多いかもしれません。しかし、例えばディーラーのアップカードが「10」の場合ディーラーのバスト確率は20%程度、Aに至っては10%程度まで下がります。そのためアップカードが7〜Aであれば、原則としてヒットした方が良いです。
とはいえ、例えばハンドが「16」でアップカードが「10」の場合はサレンダーすべき、など一部異なるケースもあるので、慎重に判断するに越したことはないでしょう。
ペアの場合にはスプリット(分割)してからヒットする
ハンドのカードが2枚とも同じ数字であることを「ペア」と言い、ペアのハンドは1枚ずつ2つのハンドとして勝負することが出来ます。2つのハンドにはそれぞれ同じずつ賭け金を支払い、それぞれ別のアクションを取ることが出来ます。これを「スプリット」と言います。
これもベーシックストラテジーによりますが、「A・A」「8・8」などのペアであればディーラーのアップカードが何であってもスプリットの方が期待値が高いと言われています。そのため、スプリットを行ってからそれぞれのハンドでストラテジーにしたがってヒット/スタンドの判断を行ってください。
なお、ペアのまま1ハンドとして勝負した方が良いケースもあるので、ストラテジーチャートの通りに進めることをお勧めします。
まとめ
ブラックジャックにおける「ヒット」は、プレイヤーが取れるアクションの中でも最も基本的なものであるため、ヒット/スタンドの選択がブラックジャックの一番の鍵を握るといっても過言ではありません。プレイヤーはヒットとスタンドのうち、どちらの方が期待値が高いかを常に考えてアクションを決める必要があります。
その期待値を教えてくれるのが「ベーシックストラテジー」です。ストラテジーチャートの通りにプレイしていれば、原則として最も期待値の高い行動を取ることが出来ます。チャートを生かしてヒット/スタンドのセオリーをマスターして、ブラックジャックの勝率アップを目指しましょう!
Bell
(ウィナーズクラブ管理人)
ブラックジャックで次のカードを引くことをヒット、引かずに勝負する事をスタンドと言います。カードカウンティングを活用して、あえてスタンドしてディーラーをバートさせるといったテクニックもあります。うまく使えれば有利になりますので、このページでしっかり理解しましょう。