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オンラインで人気のテーブルゲーム「ブラックジャック」では、プレイヤーが様々なアクションを行うことができます。その中でも今回は「スプリット」について解説します。

スプリットは自分のハンドが同じ数字だった時に、1枚ずつカードを分けて2組のハンドとして勝負することができるアクションです。そのままでは弱いペアのハンドを強いハンドとして育てられるほか、ディーラーが弱そうな時は利益を2倍にできるチャンスともなっています。

このページでは、スプリットの基本的なルールと、スプリットを使うべきおすすめのタイミングについて解説します。「スプリットはよく分からない…」という方も、この記事を読めば簡単に使えるようになりますよ!

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(ウィナーズクラブ管理人)

スプリットは2枚の手札が同じものだった場合に行うアクションです。実行する事でかえってハンドが悪くなる場合もありますが使い方を誤らなければ強力なのでチャンスの時は積極的に使っていきましょう!

この記事のまとめ

  • 「スプリット」はブラックジャックにおいて期待値の高いアクション
  • 「A・A」のペアの場合はスプリットをしたほうが「21」に近づける可能性が高い
  • 「8・8」のペアは合計値が「16」と最弱のハンドなのでスプリットをしたほうがいい
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この記事はおよそ 10分 で読むことができます。時間がない方は目次を活用しましょう

目次 開く
ブラックジャックのスプリットとは?
ブラックジャックのスプリットの条件

「A」のペアでスプリットした場合は1度しかヒットできない
ダブルダウンできない
スプリットの後に再スプリットはできない
「21」になってもブラックジャックとして扱われない
10(絵札)が2枚出ても同じ種類のカードじゃないとダメ
ブラックジャックでスプリットをするべきタイミング

「A(エース)」のペア
「8」のペア
ブラックジャックでスプリットしない方がいいタイミング

「10(絵札)」のペア
「5」のペア
スプリットする時はベーシックストラテジーで判断しよう

その他のペアもディーラーのアップカードによっては狙える
ブラックジャックでスプリットをするメリットとデメリット
ブラックジャックのスプリットについてよくある質問
まとめ

ブラックジャックのスプリットとは?

ブラックジャックのスプリットとは?

「スプリット」とは、ブラックジャックで使うことのできるアクションの一つです。「3・3」「J・J」など、自分のハンドがペアだった場合に使用可能になります。

スプリットでは、最初に配られる2枚のカードを1枚ずつ独立したハンドとしてプレイすることができます。賭け金は最初のハンドと同じ金額をもう一つのハンドにもベットするため、合計で2倍に当たる賭け金が必要になります。

スプリットを選んだ後はそれぞれのハンドにもう1枚ずつカードが配られ、通常通りヒット・スタンドなどのアクションを行うことになります。

スプリットを行うことで、例えば「7・7」(合計14)など弱い数字のハンドを強いハンドとして育成することができ、さらにディーラーがバストしそうという時にハンドを分ければ2倍の利益を獲得するチャンスも生まれます。

ただし、スプリットせずそのまま勝負するべきというハンドもあり、常にスプリットを仕掛けたら良いというわけでもありません。

ブラックジャックのスプリットの条件

ブラックジャックのスプリットの基本的なルール

続いて、ブラックジャックにおけるスプリットの基本的なルールについて解説します。スプリットの内容は上の項目で説明した通りですが、スプリットを適用するにも細かなルールがあり、覚えていないと損をするケースもあります。

ただし、このルールはあくまで「における一般的なルール」であり、テーブルによってはルールが異なることもあります。必ずプレイする前にそのテーブルのルールを確認してから遊ぶことをおすすめします。

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「A」のペアでスプリットした場合は1度しかヒットできない

「A・A」のペアでスプリットする際は、それぞれ1枚ずつカードが配られて、その時点で強制的にスタンドとなります。10カードが来やすく「21」が成立する可能性が高いためプレイヤーに有利なAペアですが、例えば「2」「3」なんてカードが来たとしてもそこからヒットすることはできません。

バストの危険はありませんが、いつもより勝ちにくい勝負であることは覚えておきましょう。

ダブルダウンできない

このルールはテーブルによって取り扱いが異なる場合もありますが、基本的にスプリット後のハンドについてはダブルダウンを行うことができません。

ダブルダウンとはカードを1枚しか追加できない代わりに賭け金を2倍にすることのできるアクションであり、自分の方が有利な状況であれば大きく利益を稼げるチャンスとなっています。

しかしこれはカジノ側から見ると大変不利な状況であるため、スプリット後のダブルダウンが禁止されている場合があります。

スプリットの後に再スプリットはできない

このルールについてもテーブルによって禁止されていないケースもありますが、基本的にスプリットの後もう一度スプリットを行うことはできません。

例えば「8・8」のペアが来たのでスプリットを行ったところ、1つのハンドにもう1枚「8」が来たため8ペアが再度成立したとします。この場合、もう一度8ペアをスプリットすることを「リスプリット」と呼びます。この状況ではプレイヤーは3ハンドをプレイしていることになります。

しかし、リスプリットが利用できるテーブルは少ないため、出来ないと考えておいた方が良いでしょう。そもそもかなり稀なケースであり、有利になる可能性もそこまで高くありません。

「21」になってもブラックジャックとして扱われない

「A」+「10カード」のハンドであっても、ナチュラルブラックジャックではなく単に21点のハンドとしてみなされる、というルールも覚えておきましょう。

例えばAペアをスプリットして、そのハンドに絵札が来たとします。この場合は「A+絵札カード」なので本来はナチュラルブラックジャックですが、単純に21点として扱われます。

そのためナチュラルブラックジャックで獲得できる2.5倍の配当はもらえず2倍止まりとなりますし、もしディーラーがナチュラルブラックジャックだったらプレイヤーの負けとなります。また、ディーラーがナチュラルではない21点を出したとしてもプッシュとなります。

10(絵札)が2枚出ても同じ種類のカードじゃないとダメ

10、J、Q、Kのカードは全て「10」として計算されますが、10カードが2枚揃ったとしても同じ種類のペアでなければスプリットすることができないというテーブルも多いです。

例えばJ・Qや10・Kといった組み合わせであればスプリットはできず、「10・10」「Q・Q」などペアである必要があります。

ただし、今まで説明してきた中では一番テーブルによって異なるのがこのルールで、数字が異なっていても10と数えるカードであれば全く問題なくスプリットできる場合もあります。

ブラックジャックでスプリットをするべきタイミング

ブラックジャックでスプリットをするべきタイミング

ブラックジャックは弱いハンドを強く育てられる、もしくはディーラーがバストすれば2倍の配当を得られるためかなり有用なアクションではあります。

しかし、反対に強いハンドでもスプリットして弱くしてしまったり、勝率が低いのにスプリットすると損失を2倍にしてしまう可能性もあるので、いつでもスプリットをすべきというわけではありません。

続いての項目では、ブラックジャックでスプリットを絶対にした方が良い!というタイミングについて解説します。

今から解説する2つのペアは、ディーラーのアップカードが何であっても絶対にスプリットした方が期待値が高いとされているので、このペアがハンドに現れたらすぐに「スプリット」のアイコンをタップしてください。

「A(エース)」のペア

A(エース)のペアは絶対にするべき

「A・A」のペアについては、絶対にスプリットした方が期待値が高いと言われています。

A・Aのペアは特別なルールが敷かれており、スプリットした後カードを1枚しか追加できない、2枚目のカードが10や絵札であってもナチュラルブラックジャックが成立しない、などの制約がありますが、それでもAペアは必ずスプリットした方が良いです。

理由としてはシンプルに、「10カードを引ければ21になるから」です。ブラックジャックでは10・J・Q・Kを全て「10」としてカウントするため、10を引ける確率は一番高いと言えます。

そのためAカード+10=21になりやすく、ディーラーがナチュラルブラックジャックでない限り負けることはありません。

また、それぞれのハンドで1枚しかヒットできないのはマイナスではあるものの、絶対にバストしないという点ではメリットとも言えるでしょう。「A/A」の組み合わせでそのまま勝負すると合計「12」なので絶妙に弱く、負けてしまう可能性が高いためスプリットの方が期待値が高いと言えます。

「8」のペア

「8」のペアはしたほうが勝つ確率が上がる

「8・8」のペアについても、スプリットの方が期待値が高いです。

理由としては「8/8」で戦う場合、勝率が非常に低くなってしまうからです。スプリットしない場合、ハンドの合計は「16」なのでディーラーがバストしない限り絶対に負けてしまいます(ディーラーは16以下の場合絶対にヒットするため)。

しかしヒットしても高い確率で自分がバストしてしまう、というある意味最弱なハンドです。しかしスプリットをすると、10カードやAを引ければそれぞれ「18」「19」になりますし、少なくとも16よりは戦いやすいハンドになる可能性が高いです。

そのため、8ペアのスプリットは自分に不利なハンドを避けつつ、18・19などの強いハンドを狙える手と言えるでしょう。

ブラックジャックでスプリットしない方がいいタイミング

ブラックジャックでスプリットしない方がいいタイミング

続いて、ブラックジャックでスプリットするべきではないハンドについて解説します。以下で説明する2つのハンドについては、ディーラーのアップカードが何であってもスプリットは避けたほうが良いでしょう。

このハンドでスプリットを行うと、むしろスプリット前より不利になる可能性が上がるからです。具体的な2つのハンドについて説明します。

「10(絵札)」のペア

「10(絵札)」のペア

プレイヤーのハンドが「10・10」「K・K」など10と数えるペアの場合、これは「21」以外に負けることはないかなり強いペアと言えます。そのためわざわざスプリットする必要はありません。

むしろスプリットすると、2〜9のカードを引くとランクが下がってしまうためむしろ不利になってしまいます。いくら10カードが引きやすいとは言っても、2〜9のカードの方が確率は高いため2枚とも10カードを引ける確率は低いと言えるでしょう。

それであれば、堅実に+1の利益を稼いだ方が冒険するよりも期待値は高いです。

「5」のペア

「5」のペア

「5・5」ペアの場合、合計は「10」なので1枚追加すればハンドを20にできる大チャンスです。Aを引ければ21になる可能性もあります。しかし、スプリットすると絵札を引けば「15」とかなり弱いハンドになってしまいます。

わざわざスプリットして弱いハンドにするよりも、10としてゲームを進めた方が絶対に得と言えるでしょう。

そのため、5ペアで選択すべきアクションはスプリットではなく「ダブルダウン(アップカードが10/Aの場合はヒット)」となります。同じ積極的なアクションでも、スプリットよりダブルを選びましょう。

スプリットする時はベーシックストラテジーで判断しよう

スプリットする時はベーシックストラテジーを活用しよう

これまで5・8・10(絵札)・Aのペアについて解説を行いましたが、他の数字はどうなの?と思われる方も多いでしょう。他のペアについては一律でこうすべき、という指標はなく、ディーラーのアップカードに応じて最適なアクションを決める必要があります。

そこで使用するのが「ベーシックストラテジー」です。

ベーシックストラテジーとは、プレイヤーのハンドとディーラーのアップカードに応じて、「どのアクションを取れば最も期待値が高いか」という最適手順のことを指し、その手順をまとめた表のことを「ストラテジーチャート」と言います。

このチャートに沿ってアクションを行うことで、期待値通りにゲームを進めることができます。

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その他のペアもディーラーのアップカードによっては狙える

プレイヤーのハンドがペアの場合、ストラテジーチャートの「スプリット」の欄を確認します。例えば10・10では全てスタンド、A・Aは全てスプリットなど、今まで解説したアクションが全て記載されていますね。

その他にも、6ペアであれば「アップカードが6までならスプリット、7以上ならヒット」、9ペアであれば「アップカードが2〜6・8・9ならスプリット、7・10・Aならスタンド」など、細かく期待値に沿ったアクションが定められています。

そのため、スプリットするべきかはベーシックストラテジーの表の通りにプレイすると良いでしょう。

ブラックジャックでスプリットをするメリットとデメリット

ブラックジャックでスプリットをするメリットとデメリット

最後に、ブラックジャックでスプリットをする際のメリットとデメリットについて解説します。スプリットは利益を増やすことができるものの、勝率が低い選択をすると損失を増やしかねない諸刃の剣です。ここぞ!というタイミングで利用するのが大事なアクションと言えます。

メリット

スプリットのメリットは「安全に期待値を上げやすい」という点が一番大きいと言えるでしょう。スプリットは適切なタイミングで使うことにより、勝利時の配当を2倍に上げられる、負けにくいハンドにすることでリスクヘッジが狙える、という期待値の底上げを狙うことができます。

また、スプリットの使用は自分の判断に委ねられているので、明確に有利なタイミング以外使う必要はありません。そのため余計なリスクを背負う必要はなく、原則としてはプレイヤーに有利なアクションと言うことができます。

デメリット

スプリットのデメリットは「(有利とはいえ)コストがかかるため、その分リスクが増える」という点です。

もちろんスプリットは100%の勝利を保証してくれるアクションではありませんし、無闇にスプリットを繰り返すとせっかく勝てるハンドを弱くしてしまったり、余計な損失を増やしてしまう可能性もあります。

常にプレイヤーに有利なアクションというわけではない、ということに注意が必要と言えます。

ブラックジャックのスプリットについてよくある質問

スプリットとは何ですか?

「スプリット」とは、ブラックジャックでプレイヤーが最初に配られた2枚のカードが同じ値の場合、それらを分けて2つの別々の手としてプレイすることを指します。これにより、プレイヤーは2回勝つチャンスを得ることができます。

スプリットのルールはどのようになっていますか?

スプリットを行う際、プレイヤーは元の賭けと同じ額を追加の賭けとして置く必要があります。スプリットされた各手は独立してプレイされ、それぞれに対してヒットやスタンドなどのアクションを取ることができます。

どのカードをスプリットすべきですか?

一般的に、エースと8のペアは常にスプリットすべきとされています。エースのスプリットは強力な手を作るチャンスを増やし、8のペアは合計16という弱い手から脱出する良い方法です。

一方、10や顔札のペアはスプリットすべきではありません。これらは既に強い手であり、勝利の可能性が高いからです。

スプリット後にブラックジャックが出た場合、どうなりますか?

スプリット後にエースと10の値のカードが来た場合、これは通常のブラックジャックとは見なされず、単なる21点として扱われます。これはカジノによって異なる場合がありますが、一般的なルールです。

オンラインカジノと実際のカジノでスプリットのルールに違いはありますか?

オンラインカジノと実際のカジノでは、スプリットに関するルールに若干の違いがあることがあります。オンラインカジノは通常、ルールがより標準化されている傾向がありますが、実際のカジノでは、カジノごとにルールが異なることがよくあります。プレイ前に特定のカジノのルールを確認することが重要です。

まとめ

自分のハンドがペアであった時にカードを1枚ずつ別々のハンドとして勝負できる「スプリット」は、ブラックジャックにおいて非常に重要なアクションの一つです。

スプリットをうまく活用することで、2ハンドとも勝利すれば配当を2倍にすることもできますし、元々が弱いハンドだったとしてもスプリットして強いハンドに育てられるなど非常にメリットが多いアクションではあります。

その反面損失を2倍にしたり、せっかく勝てるハンドを弱くしてしまうといったリスクも考えられます。

そのため、スプリットはここぞ!という適切なタイミングで行うのが良いでしょう。「ベーシックストラテジー」のチャートを使って、どのタイミングでスプリットをやるのが一番期待値が高いのかを把握することが最も効率の良いスプリットの使い方と言えます。

賭け金を増やすのは怖い…という方も、それで期待値を下げる行動を取るのは勿体無いですよ!ぜひ上手にスプリットを使って、ブラックジャックを賢くお得に楽しんでみてはいかがでしょうか?