ブラックジャックのサレンダーは、自分が明らかに不利であることが分かった際に、ベット額の半分を失う代わりに負けを認めるアクションです。
メリットはベット額の100%を失わずに済むことですが、サレンダーを選んだ時点で負けが確定するため注意が必要です。また、サレンダーはブラックジャックの種類やハウスルールによって採用されている場合とそうでない場合があります。
長くゲームを続ける場合は勝率に影響するため、プレイ前に確認するのがおすすめです。
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ブラックジャックのサレンダーの基本ルール
サレンダーの種類
ブラックジャックのサレンダーを使うべき場面
まとめ
ブラックジャックのサレンダーの基本ルール
サレンダーは最初の2枚のカードがディーラーのアップカード(表向きのカード)より弱く、勝ち目がなさそうな場合に負けを宣言するというアクションです。
サレンダーを宣言した時点でゲームは終了となり、ベットの半分が没収されます。例えば、自分のハンドが弱くてバーストのリスクが高い場合、ディーラーがブラックジャックを成立させる可能性がある場合によく使われます。
ディーラーのアップカードがAで、自分のハンドが弱い場合などが代表的です。
サレンダーの種類
プレイヤーがサレンダーを選択できるタイミングは、ルールによって二つに分けられます。
ディーラーがブラックジャックを確認する前か後かのどちらかになります。プレイヤーが有利かどうかに違いがあるため、しっかり確認しておくのがおすすめです。
アーリーサレンダー
アーリーサレンダーは、ディーラーがブラックジャックを確認する前にサレンダーを選択できます。
ディーラーの手札に関わらずサレンダーが可能で、ヨーロッパやアジアで良く採用されます。アーリーサレンダーと逆のレイトサレンダーは、ディーラーがブラックジャックを確認し、ブラックジャックであった場合はサレンダーの宣言前にディーラーの勝利が確定するのがポイントです。
賭け金の半額を失うものの、確実にゲームを降りることが出来るため、サレンダーのルールを比較すると若干プレイヤーに有利になっています。
レイトサレンダー
レイトサレンダーは主にアメリカで採用されています。
ディーラーがブラックジャックを確認し、ブラックジャックだった場合はサレンダーを宣言する前にカードがオープンされます。その時点で勝負が決するため、サレンダーは宣言できないのが特徴です。
ブラックジャックでないことが確認できた場合にサレンダーが可能で、ハンドの比較の前に負けを宣言することでベット額の半分が戻ってきます。
ブラックジャックのサレンダーを使うべき場面
ブラックジャックでサレンダーを使うべきタイミングは限られます。
具体的には以下の4パターンの時で、表に従って行動するのがセオリーです。セオリーに反した場合、勝率が下がる原因になります。
プレイヤーのハンド | ディーラーのアップカード |
---|---|
15 | 10 |
16 | 9 |
16 | 10 |
16 | A |
プレイヤーのハンドが15or16の時
プレイヤーのハンドが15、16の場合は負ける確率が非常に高くなります。
これはカードを引いてもバーストの確率が高いだけでなく、ルール上ディーラーは17以上になるまでヒットを続ける必要があるからです。勝つにはディーラーのバーストが必須となりますが、ディーラーの手札次第でバーストは望み薄となります。
そのため、サレンダーが有効になる場面があるのです。
ディーラーのアップカードにAがある時
ディーラーのアップカードがAの場合、伏せられたカードでナチュラルブラックジャックが発生している確率が高くなります。
10だけでなくJ、Q、Kの絵札も10と計算する関係上、ブラックジャックが成立している可能性が高いためです。サレンダーが有効である一方、アーリーサレンダーが採用されたテーブルでなければサレンダーを宣言する前に勝負が決してしまう場合があります。
ルールによってサレンダーを宣言できるタイミングに違いがあるため、注意が必要です。
ベーシックストラテジーを覚えるとサレンダーを使うべき場面がわかる
ベーシックストラテジーでサレンダーのタイミングを確認すると、表の緑色の4つの部分のみが該当します。
自分のハンドが15でディーラーのアップカードが10の場合と、自分のハンドが16でディーラーのアップカードが9・10・Aだった場合です。ディーラーがバーストする確率と、自分のベットを半分失う確率を織り込んだ場合、サレンダーで得が出来るタイミングは限られるからです。
その他の部分は自分が損をする確率が高くなるため、避けるのが基本になります。
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | A | |
8以下 | H | H | H | H | H | H | H | H | H | H |
9 | H | D | D | D | D | H | H | H | H | H |
10 | D | D | D | D | D | D | D | D | H | H |
11 | D | D | D | D | D | D | D | D | D | H |
12 | H | H | S | S | S | H | H | H | H | H |
13 | S | S | S | S | S | H | H | H | H | H |
14 | S | S | S | S | S | H | H | H | H | H |
15 | S | S | S | S | S | H | H | H | H | H |
16 | S | S | S | S | S | H | H | H | H | H |
17以上 | S | S | S | S | S | S | S | S | S | S |
まとめ
サレンダーはプレイヤーが負ける可能性が高い場合に選択できるオプションです。
被害を通常の半分に抑えられる一方で、多用しても自分のベッドが失われるだけになってしまいます。場合によっては自分が勝てるチャンスを逃すことに直結してしまうからです。どのタイミングで使うべきか知りたい場合はベーシックストラテジーを学ぶことが重要です。
数学的にもっとも効率的なアクションが表にまとめられていて、使いどころが一目でわかるようになっています。