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ディーラー」とは、カジノにおいてルーレットやなどのゲームを進行させる(ディーリング)職業ですが、日本においてもカジノリゾートができることで一躍注目を集めています。

また、海外ではアジア圏を中心に統合型リゾートがどんどん誕生しており、さらに需要が加速すると言われています。

そこで、このページではカジノディーラーの年収について解説します。カジノディーラーでは1年でどれくらい稼げるか、日本の場合と海外の場合に分けて解説します。また、カジノディーラーとしての年収を上げる方法や今後の見通しなども含めて分かりやすく説明しています。

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(ウィナーズクラブ管理人)

カジノの花形・ディーラーに憧れる方は多いと思いますが、ここでは「年収」について現実的な話をしていきます。日本か海外かでも大きく差がありますが、チップ制度や役職を上げる事で1000万以上を稼ぐことも可能です。ぜひ参考にしてください。

この記事のまとめ

  • 国内でカジノディーラーとして働く場合の相場は300万円から600万円程で、アルバイトなら時給2,000円以上
  • 海外で働く場合は国やカジノでばらつきがあるが、基本給としてはその国が定める最低賃金と対して変わりない
  • 海外のカジノディーラーは基本給に加えてチップで収入が上乗せされる
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この記事はおよそ 5分 で読むことができます。時間がない方は目次を活用しましょう

目次 開く
カジノディーラーの平均年収

「日本」で働く場合の年収
「海外」で働く場合の年収
カジノディーラーの年収を左右する「チップ制度」
カジノディーラーが収入をアップさせる方法

チップで追加収入を得る
昇進して役職を上げる
カジノディーラーの年収の注意点

国・職場(カジノ)によって給与は大きく異なる
基本給は最低賃金付近が多く決して高くはない
カジノディーラーの年収は大阪IRの開業でアップする?
カジノディーラーの年収まとめ

カジノディーラーの平均年収

カジノディーラーの平均年収

まず、カジノディーラーの平均年収について、日本と海外に分けてそれぞれ解説します。未だ正式なカジノが存在しない日本においては海外のような昇給制度はありませんが、2030年以降日本にもカジノができることによってより高額な年収が目指せる職業になるかもしれません。

ですが、少なくともカジノが開業するまでは、大きく年収を稼ぐためには海外で働いた方が良いということを頭に入れておきましょう。

「日本」で働く場合の年収

日本の場合、カジノディーラーの働き先は原則としてアミューズメントカジノやバーになります。

アルバイト、もしくは社員として働くことになりますが、本場のカジノのようにチップがお金になったりカジノ内で役職が上がるということもないので、原則としては一般的なサービス業と同じ程度の年収が見込まれると考えておくと良いでしょう。

ただし、最近はアミューズメントカジノやポーカーバーは大きな人気があるので、アルバイトなら時給2,000円以上、正社員の場合は年収300万円から600万円を目指せるアミューズメントカジノもあるようです。

2023年のビジネスパーソン全体の平均年収は414万円と言われているので、高給取りとは言えないもののある程度稼げる職種、と言うことができます。

「海外」で働く場合の年収

カジノディーラーとして海外で働く場合、年収はその国や都市で大きくバラつきがありますが、基本給としてはその国が定める最低賃金と対して変わりません。

ただし、大手のホテルやリゾートにあるカジノで働いていたり、カジノの規模の大きい都市では、昇格とともに大きく賃金がもらえる待遇を受けられます。

例えば、ラスベガスのカジノディーラーはおよそ500万円〜1,000万円以上を年収として稼ぐことができます。一見500万円という数字は大きく見えますが、これは物価高のラスベガスではあくまで最低賃金レベルです。

また、マカオのカジノディーラーではおよそ400万円〜となっており、これは公務員の2倍以上の稼ぎと言われています。

マカオは世界で最も大きい規模のカジノ都市であり、働く人の数もマカオの労働人口の約1割を占めると言われているので、やはり規模が大きいほど年収は上がりやすいと言えるでしょう。

カジノディーラーの年収を左右する「チップ制度」

海外カジノディーラーの場合、原則としてかなり安い時給で働くことになっています。しかし、ディーラーは時給に加え、「チップ」をボーナスとして獲得できます。

チップとは、お客さんがサービスを提供してくれたディーラーに対して渡してくれるお金のことです。現金で渡されるわけではなく、カジノチップをディーラーに渡してくれます。

多くのカジノでは、ディーラーがもらったチップは専用の箱に入れられて、まとめて集計されて全てのディーラーに分配されます。

これはディーラーが不正を働かないようにする、賭け金の安いテーブルで働いているディーラーに不公平であると言った理由から行われる措置ですが、それでもホスピタリティあふれる接客を行ったディーラーには多くのチップが送られます。

すると分配額も大きくなり、昇進の可能性も高くなるので、できるだけディーラーとしての質を上げて接客を行いましょう。

カジノディーラーが収入をアップさせる方法

カジノディーラーが収入をアップさせる方法

続いて、カジノディーラーが収入を上げる方法について解説します。

カジノディーラーは、ディーリングだけが仕事ではありません。顧客に楽しい時間を提供するエンターテイナーとして振る舞い、お客様が心の底から楽しんでくれれば、自ずとチップも増えて評判も上がります。評判を上げて昇進して、さらなる給料アップを狙いましょう!

チップで追加収入を得る

カジノディーラーの基本給は最低賃金とそこまで変わりません。そのため、ディーラーの収入アップで鍵を握るのはチップです。

カジノによってチップの受け取り方は異なりますが、プレイヤーが渡してくれたお金をそのまま現金化して受け取れるお店もあれば、チップを入れる箱にまとめて全ディーラーに配分するお店もあるようです。

しかし、後者のお店でも一般的なディーラーよりチップを多く獲得できたら、配分額も多くなるのでより年収を上げることができます。

また、チップはプレイヤーの数が多い(特にVIPプレイヤーが多い)ほど金額が大きくなりますので、田舎の二流カジノよりは都会やリゾート地にある大規模なカジノで働くことをおすすめします。

もちろんそういったカジノは採用基準も難しめですが、現地の言葉や英語を話せると武器になります。

昇進して役職を上げる

役職 仕事内容
カジノ・マネージャー カジノ全体の運営に責任を持つ総支配人。
VIPクラスを中心とした全体の利益管理やセキュリティ管理などを担当する。
平均年収は1,500万円程度。
ゲーム・マネージャー ルーレット・ブラックジャックなどのテーブルゲーム全体の管理を行う。
ゲームの利益管理を担当し、レートの変更や不正対策などを担う。
平均年収は1,200万円程度。
シフト・マネージャー シフト内の人材配置を総括し、シフト中の活動を監督する。
人事権を持ち、シフト内の利益最大化を目指す。
平均年収は1,100万円程度。
ピット・マネージャー カジノ内の1区画(ゲームごと、ゲームのレートごとに分かれている)に責任を持ち、
区画内の顧客に適切なサービスを提供する。
平均年収は1,050万円程度。
フロア・パーソン いくつかのテーブルを担当し、ディーラーの監督や不正防止について管理を行う。
シフト調整や顧客のクレームにも対応する。
平均年収は600万円程度。
カジノ・ディーラー 1つのテーブルでゲームを進行し、顧客に確かなディーリング技術と
ホスピタリティ精神で楽しい時間を提供する。
平均年収は500万円程度。

平均年収については、アメリカの就職情報サイトによるデータを元に作成しています。

カジノディーラーは、実はカジノの従業員の中では最も低い役職です。そのため、キャリアを積んで役職が上がっていくことによって、基本給を上げることができます。

カジノ全体の運営に責任を持つ「カジノマネージャー」に昇格した場合、年収1,000万円を超えるような待遇を得られるカジノもたくさんあります。経験を積み、管理能力を磨くことで上位クラスのマネージャーへどんどん昇格していきましょう!

カジノディーラーの年収の注意点

カジノディーラーの年収に関する注意点について解説します。

カジノディーラーという職業はカジノの従業員の中では最低レベルの給料になり、また国や地域によっても年収は全く異なります。海外で挑戦することを目指している場合、まずは1つの地域に絞らずできる限り情報をインプットしてから就職することをおすすめします。

国・職場(カジノ)によって給与は大きく異なる

カジノディーラーは世界中のカジノどこでも働くことができます。ですが、その国やカジノによって、もらえる給与は全く異なります。例えば、ラスベガスではディーラーになりたてでも年収500万円を稼ぐことができますが、マカオやシンガポールではおよそ300万円と言われています。

また、いつ来ても人が全然いないカジノに比べて、いつ来てもプレイヤーで賑わっているカジノはチップを多くもらえることからより給料を増やすことができます。

その国の物価やカジノを取り巻く状況に応じて給料は全く異なりますので、就職する前に必ずその会社の給与形態を確認するようにしましょう。

基本給は最低賃金付近が多く決して高くはない

カジノディーラーはマネージャー職やフロアパーソンなどに比べ役職が一番下であり、いわば平社員です。そのため、基本給についてはあまり高くなく、最低時給とほとんど同程度となっています。

例えば先ほど説明したラスベガスは物価高が続いており、一番安いハンバーガーが1,000円なんてことも日常茶飯事です。そのため、キラキラしたディーラー生活を夢見ていたら、生活が苦しい…となる可能性も残念ながらそこそこあります。

とはいえ基本給が高くないだけで、チップが貰えれば豊かに生活していけるのがカジノディーラーです。給与事情を知っているプレイヤーさんは多くチップを弾んでくれるので、ホスピタリティあふれる接客で顧客を満足させ、チップ増額を狙いましょう!

カジノディーラーの年収は大阪IRの開業でアップする?

日本では現在合法的な店舗型カジノは存在しませんが、カジノを含んだ統合型リゾートである大阪IRが2030年頃できることで、ついに日本でもカジノが解禁されます。それでは、日本におけるカジノディーラーの年収は大阪IRが開業してから上がるのでしょうか?

少なくとも大阪IRでは、海外のカジノと似た昇給システムが取られることはまず間違いないので、昇格するにつれて年収もアップしていくと言えます。また、チップが解禁された場合は基本給に加えてより大きく年収を増やすことが期待できます。

ただ、大阪IR以外のアミューズメントカジノに年収アップの効果があるかと言われると、そこまで波及することはないでしょう。

大阪IRによってポーカーやカジノの地位が上がって、より人手が必要になるようなことがあれば別ですが、アミューズメントカジノで働いていても大阪IRができることで年収が上がるとは考えにくいです。

大阪IRで働きたい!という場合、海外のカジノでディーラーの経験を積んでおくことをおすすめします。ディーラー経験があれば就職にも有利ですし、他の従業員より早く昇格が期待できます。

カジノディーラーの年収まとめ

カジノディーラーの年収はカジノがある国やカジノの規模、活気状況によっても異なりますが、原則としてその地域の最低時給と同程度からスタートすることになります。

チップをもらったりカジノディーラーから上のキャリアに昇格することで給料がアップし、カジノの支配人になれば年収数千万円といった給料を稼ぐことも不可能ではありません。

チップを多くもらう、また早く昇格するためには、確かなディーリング技術に加えホスピタリティ溢れる接客を行い、お客様に至極のひとときを提供するのが一番の近道です。積極的に顧客とのコミュニケーションを行い、お客様を楽しませることがダイレクトに年収を上げるコツとなっています。