ポーカーの役の一つ「フォーカード」は、ロイヤルフラッシュ、ストレートフラッシュに次ぐ非常に強い役です。
揃える難易度が非常に高いため、テキサスホールデムなどの対人ポーカーでは勝率が非常に高く、またビデオポーカーでも高配当を獲得できます。
このページでは、ポーカー役・フォーカードについて解説します。また、フォーカードが出る確率や、フォーカード同士の強さの決め方などについても詳しく説明します。
この記事のまとめ
- フォーカードはポーカーの役の中で3番目に強い
- フォーカードができる一般的な確率は約0.024%
- テキサスホールデムでは最終的にできる確率が約0.16%まで上がる!
この記事はおよそ 5分 で読むことができます。時間がない方は目次を活用しましょう
フォーカードとは
フォーカードとは、その名前の通り同じ数字を4枚揃えると成立するポーカーの役です。「クワッズ」とも呼ばれ、英語圏では「フォー・オブ・ア・カインド」という名前が付いています。
2〜Aまで、同じ数字のカードが4枚揃っていればどの数でも良く、また残り1枚のカードは何でも構いません。
1つのデッキに同じカードは4枚しかないので、必然的にスートはスペード・ハート・ダイヤ・クラブの4つ全てが揃っていることになります。
組み合わせの例
「7♦・7♥・7♠・7♣・J♣️」
「A♦・A♥・A♠・A♣・3♦️」
のように、同じ数字が4枚揃っていればフォーカードとなります。残り1枚のカードは何でもOKです。
ちなみに、フォーカードを構成している4枚の数字をとって「(数字)のフォーカード」と呼ぶことがあります。例えば「7♦・7♥・7♠・7♣・J♣️」の場合、「7のフォーカード」と呼びます。
フォーカードの強さ
ハイカード以外の9つのポーカーの役のうち、フォーカードはロイヤルフラッシュとストレートフラッシュに次いで3番目に強い役となっています。
フォーカードが成立すれば、ワンペア・ツーペア・スリーカードなどの役はもちろん、ストレート・フラッシュ・フルハウスといった上位役でも勝つことができるため、非常に強い役と言えるでしょう。
役の強さ早見表
例えばテキサスホールデムでコミュニティカードに同じカードが3枚あった場合、残り1枚のカードを自分が持っていればフォーカードが成立するためほぼ確実に勝利できます。
大きな勝ちを狙いたいポイントと言えるでしょう。
フォーカード同士の強さはカードの数字のランクで決まる
もしフォーカードが成立したプレイヤーが複数人いた場合、勝敗は「フォーカードを構成しているカードの数字」によって決まります。最弱が2、最強がAです。
(弱い)2<3<4<5<6<7<8<9<10<J<Q<K<A(強い)
例を挙げると、
自分「7♦・7♥・7♠・7♣・J♣️」
相手「A♦・A♥・A♠・A♣・3♦️」
という組み合わせであれば、Aのフォーカードが成立している相手の方が勝利となります。
役のランクが同じ場合はキッカーの強さで決まる
テキサスホールデムでは、同じ数字のフォーカードが成立する場合もあります。その時は、フォーカード以外の残り1枚のカード(キッカーと言います)が高い方が勝利となります。
例を挙げると、
コミュニティカード「7♦・7♥・7♠・7♣・J♣️」
自分「5♣・A♣️」
相手「9♣・3♦️」
この場合、自分のハンドは「7♦・7♥・7♠・7♣・A♣️」、相手のハンドは「7♦・7♥・7♠・7♣・J♣️」となるため、キッカーの強い自分が勝利となります。
フォーカードが出る確率
最後に、フォーカードが出現する確率について、「5枚のハンドが配られた際の確率」と「テキサスホールデムで出る確率」に分けて解説します。
なお、ビデオポーカーにおいて1回カードを交換した後にフォーカードが出現する確率については明確な計算は難しいものの、前者の確率よりは遥かに高いと考えておくと良いでしょう。
一般的な確率は約0.024%
5枚のカードを引いた時に最初からフォーカードが成立する確率は、以下のように求められます。
フォーカードが成立する組み合わせをAだけで考えてみると、
A♦・A♥・A♠・A♣・【?】という組み合わせになります。
?は何でも良いので、52枚から4枚を引いて48通りのパターンがあります。
これがA〜Kの13枚あるので、パターンの総数は 48 × 13 = 624通りとなります。
トランプ52枚から5枚のカードを順番を問わず選ぶ場合の数は
(52×51×50×49×48)÷(5×4×3×2×1)= 2,598,960 通りとなります。
そのため、求める確率は
624 ÷ 2,598,960 ≒ 0.00024(=0.024%≒約4000分の1)
となります。
テキサスホールデムで出る確率
オンラインポーカーでもっとも人気のある「テキサスホールデム」において、フォーカードが成立する確率を解説します。
なお、テキサスホールデムの試合の流れは
2枚の手札が配られる(プリフロップ) → 3枚のコミュニティカードが公開される(フロップ) → コミュニティカードが1枚追加される(ターン) → コミュニティカードがもう1枚追加される(リバー)
となります。今回は、フロップ・リバーでフォーカードが成立する確率について説明します。
フロップの確率は約0.024%
フロップでは、2枚の手札と3枚のコミュニティカードが配られている状態なので、確率としては5枚のカードが配られている時と同じです。
そのため、前の項目で説明した確率と同じく、約0.024%の確率でフォーカードが揃うことになります。
リバーの確率は約0.16%
リバーまでにフォーカードが成立する確率は、以下のように求められます。
手札とコミュニティカードの並び順は不問なので、ここでは7枚のカードでフォーカードが成立する確率を考えればOKです。
フォーカードが成立する組み合わせをAだけで考えてみると、
A♦・A♥・A♠・A♣・【?】・【?】・【?】という組み合わせになります。
?は何でも良いので、48枚から3枚のカードを引く場合の数、つまり48C3通り(Cは組み合わせの記号)となります。
これがA〜Kの13枚あるので、パターンの総数は 48C3 × 13通りとなります。
トランプ52枚から7枚のカードを順番を問わず選ぶ場合の数は 52C7通りです。
そのため、求める確率は
13 × 48C3 ÷ 52C7 ≒ 0.0016(=0.16%≒約600分の1)
となります。
まとめ
ポーカーの役の一つ、フォーカードはその名前の通り手札に同じ数字のカードを4枚揃えると成立する役で、ロイヤルフラッシュ・ストレートフラッシュに次いでランクの高い役となっています。
フルハウス・フラッシュといった強い役にも勝利できるため、揃えることができればかなりの確率で勝てると言えるでしょう。
また、例えばフロップで既にスリーカードが揃っている場合、ターン・リバーでフォーカードが揃う可能性もあるため、最低限戦える役は確保しつつもより強力なフォーカードを狙うこともできます。
ビデオポーカーの場合もスリーカードからフォーカードに進化する可能性があるので、狙える局面があればフォーカードを積極的に狙うのがおすすめです!
Bell
(ウィナーズクラブ管理人)
同じ数字のカードを4枚揃えることで成立するフォーカード。ポーカーの役の中でも上位の強さを持っています。
難易度の高い役ですが、幸運にもフォーカードをそろえることができたら高配当を狙えるチャンス。積極的に勝負することをおすすめします!