競馬に詳しい方教えて下さい。
それは、500万以下を勝ったのに、同月にもう一度500万以下に出走して勝利していることです。
現在で言うところの、1勝クラスを連戦連勝していることになるかと思うのですが、なぜそのようなことが可能だったのでしょうか?
1000万以下で勝利した後も、同様に同クラスに出走し続け、半年後に再度1000万以下で勝利しています。
一定の期間勝てないと降格する制度が以前はあったようですが、レース間隔的に違うと思うので詳しい方教えて下さい。
回答
kiryu:
2005年まで(正確には2006年の夏季競馬開催前まで)は、「4歳夏競馬開催以降(4歳7月以降)、昇級に必要な収得賞金が2倍になる」というルールがありました。
ハルーワスウィートは2005年8月7日に3歳以上500万下を勝って2勝目を挙げ、3歳未勝利によるものとあわせて通算収得賞金が800万円になりました。
ただ先述の倍増ルールのため、すでに4歳だった本馬が1000万下に昇級するために必要な収得賞金1001万円超となっていたため、ハルーワスウィートは昇級できませんでした。
次に「1000万下に勝った後に1000万下レースに出走している」件ですが、
ハルーワスウィートは2005年に3歳以上500万下で3勝目、2006年4月に4歳以上1000万下で4勝目を挙げ、通算収得賞金は1800万円としました。
しかしここでも倍加ルールにより1600万下クラスに昇級するために必要な収得賞金が2000万円超だったため、ハルーワスウィートはまたしても「勝って同じ1000万下クラスのまま」という状況になりました。
その後夏競馬開催にあわせて倍加ルールが廃止されたものの、新ルールにより夏競馬開催時点で4歳以上の全競走馬の獲得収得賞金が半減されたため、ハルーワスウィートの通算獲得賞金は900万円とされました。
必要収得賞金倍増ルールが廃止されたためクラスは1000万下のままとなり、同年11月に1000万下を勝ったことで通算収得賞金が1500万円となり、最終的に1600万下クラスに昇級しています。
昔の降級制度とは3歳馬が古馬戦に編入される6月日本ダービー以降に古馬の収得賞金が半額になりそれまで上のクラスで走っていた馬が、下のクラスで再び走れる様になると言う物で、ハルーワスウィートの例で言うと2004年の8月に未勝利を勝って500万条件に昇給→翌年夏季競馬から収得賞金が半減(3歳500万4歳上1000万で収得賞金が未勝利勝ちの400万円から200万円に)→500万勝ち(収得賞金500万円加算で700万)→再び500万下に勝って(収得賞金1200万円)3歳1000万4歳上2000万クラスに昇給→1000万下勝ち(収得賞金600万円加算→1800万円)→再び1000万条件に出走
と言う流れです(^_^)
これが更に昔だと4歳と5歳時の2回に降級の恩恵があり、例えばオープンで既に2勝を挙げていたギャロップダイナが、天皇賞秋出走時には1400万条件馬として格上挑戦の形で参戦、それでいて見事にシンボリルドルフを差し切る快挙を見せていました(‾‾∇‾‾ゞ
ハルーワスウィートの様に勝っても再び同条件に出走出来る事を指して『勝ち得の一戦』と呼ばれていましたね(^_^)