目次


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2.
資金量(スタックサイズ)がいかにアクションに影響するか

3.
オールインに対する対処

4.
ノーリミットとフィックスドリミットの違い

5.
ショートスタック戦略

6.
スタックサイズをもとに戦略を練ろう

のスタックサイズ、導入

ポーカーでは ポジションや スターティングハンドなど、状況によって戦略を変える必要があります。そして、スタックサイズ、つまりいくら手元に資金を持っているかということも、ポーカーでゲームを進めるにあたってとても重要です。

この記事では所有しているチップの合計額(スタックサイズ)がどのようにゲームに影響を与えるかについて紹介します。

なお、当記事は基本的な ポーカーのルールを学習した読者を対象としています。ルール等のエントリーレベルの情報は、当サイトの各種解説ページを事前にご確認をお願いします。

資金量(スタックサイズ)がいかにアクションに影響するか

テキサスホールデムでは、どれくらいのチップを持っているかゲームに大きな影響を及ぼします。

1ドル、2ドルのノーリミットゲームをプレイしていて、250ドルの資金があるとします。しかし、対戦相手は1人であり、25ドルしか持っていないとします。この場合、有効な資金は25ドルであり、それが獲得できる賞金の最大額であり、同時に最大損失額となります。

以降で例を見ながら、スタックサイズがどう重要かを確認していきましょう。

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例1:相手のスタックサイズが小さい場合

SB – $1
BB – $2
自分のスタックサイズ – $250
相手のスタックサイズ – $25

例えば、スターティングハンドがクローバーのQとスペードのQだとします。このスターティングハンドはプレイアムハンドの1つなので、攻めの姿勢で進めるのが良いでしょう。よって、ここでは6ドルを賭けたとしましょう。

なお、この6ドルというのは、ビッグブラインドの3倍の金額で、適切なベットサイズと言えます。(詳細は適切なベットサイズの解説に記載) そして、1人のプレイヤーがコールをして、スモールブラインドとビッグブラインドはフォールドをしたと仮定します。

ポットサイズ – $15

そして、フロップでスペードのJ、クローバーの6、ダイヤの6が出たとします。この時のハンドはQのペアのままです。相手がスリーオブアカインドを持っていることもありえますが、その可能性は低いのでこの状況では自分のハンドが最も強いと想定します。そして、さらにチップを賭けたとしましょう。この時の賭け金を、ポットにある金額の半分よりもわずかに多い8ドルにしたとします。

初めに資金が25ドルだった相手プレイヤーは、プリフロップで6ドルを賭けたため、この時点のチップが19ドルです。

この後、このプレイヤーはどうすると思いますか?

19ドルしかないため、コールはしないでしょう。19ドルしかチップがないことを考慮すると、フォールドか、レイズまたはオールインをするはずです。オールインをする理由は、あなたをフォールドさせられる可能性があるためです。

あなたがフロップで8ドルをベットしているため、彼がコールをしたら、残りが11ドルになります。するとその後、さらにターンでもコールをすることになり、資金的にとても厳しい状態になります。そのため相手はここでコールし後で窮地に追いやられるくらいなら、レイズまたはオールインをするのが賢明と考えるでしょう。

(ちなみに、繰り返しになりますが、相手プレイヤーがレイズ、またはオールインをするメリットは、これがあなたにプレッシャーを与えられるからです。レイズやオールインをすることで、フォールドをそそのかすことが可能です。さらに相手は、複数のラウンドでコールをするよりも、レイズ、オールインをしてしまった方が有利な展開に持ち込めると考えるでしょう。)

ここでは、相手がレイズ、またはオールインをしたとします。しかし、彼のハンドがあなたのものよりも強かったとしてもあなたの損失はスタックサイズの総額から見るとそこまで大きくないため、あなたはコールをするでしょう 。実際にこの状態ではフォールドをするのはよくありません。

仮にフロップでそのプレイヤーの役が揃っていても、あなたにはまだ勝てる可能性があります。 また、ターンやリバーで万がハンドを強化できなくても、彼のチップは残りが少ないので、コールしてもそこまでチップを無駄遣いする必要がありません。 

さらに、彼のハンドがKJの組み合わせだとし、彼はJJで勝てると考えているとしましょう。しかし、この場合でもQQのペアを持っているあなたのハンドの方が有利です。

実際、この状況で対戦相手が自分のハンドの方が強いと考えて、レイズをしたとしてもほとんどはQのペアよりも弱いのです。

例2:相手のスタックサイズが大きい場合

SB – $1
BB – $2
自分のスタックサイズ – $500
相手のスタックサイズ – $500

この例でも、例1と同じようにハンドがクローバーのQとスペードのQだとしましょう。

しかし、今回は、両方のプレイヤーが500ドルのチップを持っていると仮定します。つまり、このゲームでは有効なチップが25ドルではなく、500ドルとなります。500ドルを獲得できるチャンスがあるとともに、500ドル失う可能性もあるということです。今回の例では25ドルの時とは大きな違いがあり、20倍のリスクを取ら可能性を秘めています。よって、より慎重なプレイが要求される状況です。

ここで、あなたがポットの半分よりわずかに多い8ドルを賭け、対戦相手が150ドルまでレイズしたとします。あなたは、ボード上のカードを勘定した中で、最も強いペア、つまりオーバーペアを持っていますが、ここでコールして150ドルを賭けたとしても、相手の引きが良くコールやレイズによって、さらにリバーとターンでチップを賭けることになるかもしれません。

場合によっては、500ドル全てかけないといけなるかもしれません。これはかなり大きなリスクだといえます。相手が極端なルーズ・アグレッシブの場合は戦略が変わってきますが、大抵の場合であれば対戦相手がこの段階で大きくレイズをしてきているので、ハンドが強いと考えられます。そのため、慎重な判断を下すのであれば、ここではコールやレイズをするのではなく、フォールドするのが賢明でしょう。

例1の場合は、QQのハンドが最終的に勝てるか勝てないかに関係なく、コールをしたでしょう。これは、対戦相手のチップが合計25ドルであり、ゲームを続けて負けたとしてもあなたのリスクは小さいからです。

しかし、この例では対戦相手が500ドルを持っており、すでに150ドルまでレイズをしています。そのため、リスクを少なくするために、オーバーペアであってもフォールドをしてしまった方がいいのです。

このように同じハンドであっても、プレイしているチップの額によって取るべきアクションが異なります。

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オールインに対する対処

プレイヤーの中には、スターティングハンドがAAなどビッグペアを持っているときに、金額に関係なくオールインをする人がいます。そして、これは一般的に軽率なアクションだとされています。

AAはただのワンペアであり、対戦相手がフロップでツーペアなどこれよりも強い役を揃えてしまえば負けてしまいます。負ければ、オールインした分をすべて失ってしまうことになります。

このようにオールインをしてくる対戦相手がいた場合は、1日に1回程度までであれば勝負をしてもいいでしょう。ただし勝負するときは、十分な資金がある時、かつそのベット金額に見合った見返りがもらえる時に限ります。勝負するに値しない場合は、フォールドをしてしまった方が賢い選択です。

通常であれば、多くのポーカープレイヤーはエースのペアでもワンペアぽっちで、破産のリスクをおかしオールインする人はあまりいません。しかし、フィックスドリミットのテキサスホールデムでは、エースのワンペアでオールインをするプレイヤーもいます。特に、

テキサスホールデムでは、AAのハンドはとても強く、ボードにスートが揃った4枚のカードがある時や、4つの連続した数字がある場合を除いて、ほとんどの場合で勝てます。

そのため、テキサスホールデムでAAのワンペアを持っている場合、ほとんどのプレイヤーはボードに関係なく勝負をするのです。

これは、あまり勝負をしないタイトプレイヤーにも言えることです。タイトプレイヤーは通常プレイに積極的ではないですが、プレミアムハンドを手にした時は、勝負に出ようとします。タイトプレイヤーはAAであっても、ワンペアが最強でないことを知っていながらも、時には感情的になって賭けをしてしまうことがあるのです。

ノーリミットとフィックスドリミットの違い

テキサスホールデムは、 ベット可能額の上限によって、プレイの仕方が変わってくるでしょう。

ノーリミットポーカーでは、1回のラウンドのベッティングがその後のラウンドにも影響を与えます。

一方で、フィックスドリミットゲームでは、フロップまたはターンでのベットは、その後のラウンドに影響を与えません。ある対戦相手がフロップでベットした場合、次のターンでもさらにベットする可能性が考えられます。フィックスドリミットゲームでは、上限が決まっているのでいくらベットするかを予想できます。ゆえに、早めの段階のラウンドで、プレイするかフォールドするかほぼ想像つくのです。

しかし、ノーリミットゲームで、相手がフロップまたはターンでベットまたはレイズすれば、次のラウンドでさらに多くの量のチップを賭けてくる可能性が高いといえます。

なぜなら、ハンドに自信があったり、ブラフを企んであるのであれば、ベットサイズが大きいほど高いプレッシャーを与えられるため、より多くベットしたいと心理が働くためです。その際に、その対戦相手が大きい金額を賭けてきたのであれば、リスクが高くなるためコールをするべきかよく検討しなければいけません。

とりわけ、ターンで望んでいたカードが出ず、望みはリバーの一枚という場合は、役がそろうかどうかのオッズが、ターンの時よりもかなり低くなります。そしてリバー時のポットオッズに対してゲームを続行することがコストに見合うかを検討する必要があります。そこで、ノーリミットの場合は、相手がどれだけ賭けるかがわからないため、より高いリスクをはらんでいます。

このようにノーリミットゲームとフィックスドリミットゲームでは、その後のラウンドで資金に対してどれくらいのリスクを取らなければいけないかが大きく異なるという特徴があります。

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ショートスタック戦略

オンラインサイトでは、少ない資金で参加できるノーリミットゲームを探しているプレイヤーがたくさんいます。このようなプレイヤーは大きなリスクを取れるほど十分な資金を持っていないので、少ないリスクで資金を倍増させられるショートスタック戦略を駆使してきます。

資金が少ないプレイヤーは、ブラインドが15ドル~30ドルほどのゲームを狙い、ブラインドが100ドル以上のゲームはほとんどプレイしません。基本的に資金の額に応じてプレイヤーはテーブルを選びます。

もし血迷って、潤沢な資金をもったプレーヤーが複数人いるテーブルで資金が少ないプレイヤーが参加すると、ほとんどのゲームでメインポットよりもサイドポットの金額の方が大きくなってしまうでしょう。そして、資金が少ないプレイヤーは賭け金が限られているので、参加するゲームが限られてしまいます。

一方、資金があるプレイヤーは、大金を賭けて他のプレイヤーにプレッシャーをかけるなど、様々な戦略を使えるので、余程なハンドでないと太刀打ちできません。

資金が少ないのであれば、7人以上のプレイヤーがいるテーブルでタイトアグレッシッブのスタイルでプレイするのがおすすめです。

もしテーブルのプレイヤーの人数が少ないのであれば、強いハンドが回ってくる前にたくさんのブラインドを支払わなければいけなくなってしまいまうので、タイトにプレイするのに向いていないからです。さらに、ショートスタック戦略は、人数が多い方が、オールインをした時により多くのプレイヤーがコールする可能性があり、たくさんの賞金をもらえるチャンスが増えます。

スタックサイズをもとに戦略を練ろう

ポーカーでは、どれくらい資金があるかによって戦略を練ることが大切です。資金によって取りうるリスクが異なり、プレイするべきハンドも異なります。また、対戦相手がどれくらいの資金を持っているかもポーカーをプレイするにあたって重要なヒントになります。

スターティングハンド、ポジションなども重要ですが、それだけではなく資金も判断材料に含め、賢くポーカーをプレイするようにしましょう。基本がわかってきたら、 なども合わせて勉強すると良いでしょう。