質問 武豊や横山典弘などの50代騎手が5人(通称5G)、地方では騎手最年長の的場文男65歳と現役がいますが、騎手で50代60代で現役を続けられるのはほんの一握りなんですか?
それとも本人次第で頑張れば50代60代でも現役を続けれるんですか?
回答
goh********:
一握りです。
まずは、プロのスポーツ選手と同じで、結果を出せなければ騎乗する馬が集まらず、引退をせざるを得ない、という状況に追い込まれます。
10代、20代くらいであれば、まだチャンスはあるかも知れませんが、40代になっても全く成績が残せていない騎手にわざわざ騎乗依頼をしよう、という人は少ないですから。
もう一つが、セカンドキャリアの問題です。
一流の成績を残せていても、30代後半~40代くらい、というのは大きな分岐点になります。
騎手のセカンドキャリアとして調教師という職業があります。この調教師は、中央競馬では70歳が定年と定められています。どんなに好成績を残していても、調教師は70歳で仕事を辞めなければなりません。
しかも、調教師試験に合格しても、すぐに厩舎を開業することは出来ません。研修などをしながら、開業できる馬房が開くのを待つ必要があります。そして、開業をしても、最初は管理できる馬の定数が少なく定められており、数年かけて本来の頭数を管理できる、という制度になっています。
ですので、40歳で調教師になれば、30年調教師として業務ができます。50歳で調教師になると20年です。60歳で調教師になると10年です。先に書いたように、最初の数年は管理頭数が少ないことを考えると、50代~60代で調教師転身というのは殆ど活動できる期間がない、ということになります。
そのため、調教師としても一流を目指すのであれば、30代後半から40代くらいで転身する、ということが必要になります。蛯名正義騎手が、51歳で調教師になりましたが、これは異例のことと言えます。
50代になっても騎手を続ける、ということは、調教師としてのセカンドキャリアでの活躍のチャンスは極めて低くなります。それをどう考えるのか、というのも続けるかどうかのポイントになるわけです。
- aim********
- なるほど、ということは武豊や横山典弘、地方の最年長騎手、的場文男は調教師になる選択肢を捨てて、生涯騎手現役を貫くんですね
miz********:
一流騎手とて、50歳とかになって騎手を続けられない理由の一つとして、減量、があります。
頑張ってもこれをクリアできない人が多いのです。デビューしたての「アンちゃん」じゃなくても、平場の競馬に騎乗するには日本じゃ裸の体重で50kg~52㎏程度にしておかないとマズイ。新馬戦などでは斤量が54㎏とかになりますのでね。これは、服や鞍の重さも含みますから。
腕の衰えもあるだろうけど、ここがなかなかハードルが高い。今では評論家になっている「安藤勝己」さんも、「減量がきつくなった」として50代前半で引退をしましたね。引退後、みるみる丸くなった。
1流じゃない騎手は、そこまで行くまでに「次」を考えます。セカンドキャリアを考えるにあたって、潰しがきく、という意味合いから20代後半までで引退する人も多数いますね。
- aim********
- なるほど、そうなると横山典弘、武豊、地方の最年長騎手、的場文男は別格なんですね
tom********:
50代まで現役を続けることは稀で、あまり活躍できなかった騎手は30代から40代で引退する事例が多いです。
頑張り次第というか、いくら頑張ってもレースに勝てないと、騎乗依頼が減り、結局は引退に追い込まれます。
プロ野球選手でいうと戦力外とか自由契約になって引受先を見つけられず引退するような流れと同じです。