(ノーリミット)の、トーナメント時のハンドレンジに関する質問をさせてください。

私はポーカーをはじめて半年ほどの初心者で、トーナメントでよく中盤で失速することが多く悩んでいます。

今回の質問ですが、GTO WIZARDで、MTT エフェクティブスタック20BBの時のハンドレンジを見ていたところ、下記のアクションになっていました。なぜかこのようなハンドでオールインを選択するのか、教えていただきたいです。

【BTN】

・MTT 20BB

・BTNまでフォールド

・「A4s~A2s、44~22」を100%頻度でオールイン

・「QTs、JTs、A9o~A7o」を60~70%頻度でオールイン

※該当のハンドレンジのキャプチャを添付します。

【SB】

・MTT 20BB

・87s、A9o~A2o、44~22を高頻度でオールイン (A4oのみ66%、他はすべて90%以上)

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【私の疑問】

・トーナメント中盤~終盤では、ブラインドスチールが重要だということは理解しているのですが、プリフロップ段階でポジションがあるとはいえ、オールインするハンドの選択が弱すぎませんか..?

オープンでオールインを検討しそうな強いハンド(例えばAKs、QQなど)と混ざっているとかであれば、ポラライズさせているとかなのかな?と思うのですが、Wizardのこのレンジ表の場合は弱いハンドに固まっています。

これが何故なのか教えていただきたいです。駄文長文ですみません。

補足

誤: BTNまでフォールド

正: COまでフォールド

回答

ID非公開:

>オールインするハンドの選択が弱すぎませんか..?

すでにペアができていたりAを持っているだけで強いです。強いのですが、ポストフロップを戦うのに適したハンドではない(プレイアビリティが悪い)ため優先的にオールインに回されているのだと思います。
Axはともかく、22-44なんて毎回オーバーカードが落ちて難しくなります。なので、コールされたら分が悪いのは承知でオールインするほうが良いということです。
ここでAKなどをオールインレンジに入れると何がいけないのかを調べるのはmonker solverやsimple preflopなどを使えばできます。あるいはwizardの一番高いプランでももしかしたらできるかもしれません(私は一番高いプランは使ってないですが)。


ゆきやまん:

エフェクティブスタックが30bbを切ると、プリフロップ、フロップ、ターンとベッティングラウンドに参加してしまったら、オッズ計算的に残りスタック全てを入れてしまう必要が出てくるになってしまうためです

なのでプリフロップでオールインしてアンティ、ブラインドをスチールすることで得られるフォールドエクイティを含めた利益を計算することになり、オールインが有効と言う考え方になります

このフォールドエクイティは、ショーダウンバリューが見込めるハンドに比べると、弱いハンドで下ろした方が利益的であると言えるため、そうなるものです
AAとAXsのショーダウンバリューはAAの方が高く、オールインしてスチールするよりはショーダウンを目指した方が利益的だということは理解できると思います

ですが、弱いハンドはショーダウンを目指すよりプリフロップオールインにコールできるかどうか際どいハンドを持っているプレイヤー全員を下ろして得られる利益の方が多いと言う考え方です

私は概ね30bbくらいからオールインできそうなハンドは積極的にプリフロップオールインしています

オールインするバンドの選別はM値とパワーナンバーについて学習すれば理解できると思います