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「ワンペア」とは、の成立役のうち最弱の役です。スリーカードやフルハウスなど他の成立役に勝つことはできませんし、でも配当は少ないのですが、「もっとも成立する可能性の高い役」であることは間違いありません。

そのため、ワンペアがどのような立ち位置であり、どれくらいの確率で出現するのかを理解しておくと、ポーカーの勝率アップに必ず貢献できると言えます。

このページでは、ポーカーのワンペアについて解説します。ワンペアの役の強さや出現確率、ワンペア同士ならどちらが強いのか、などワンペアに関する情報について詳しくまとめています。

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(ウィナーズクラブ管理人)

ワンペアはポーカーの役の中では最弱ですが、数字や使い方、タイミング次第では十分に勝負できる役でもあります。

ワンペアについて理解して、戦いを有利に進めましょう。

この記事のまとめ

  • ワンペアは成立役の中でも最弱の役
  • ワンペアが出る一般的な確率は約42%!
  • ワンペアの数字や使い方によっては勝率も高まる
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この記事はおよそ 6分 で読むことができます。時間がない方は目次を活用しましょう

目次 開く
ワンペアとは
ワンペアの強さは役の中でも最弱
ワンペア同士の強さはカードの数字のランクで決まる

相手と自分の数字が異なる場合
相手と自分の数字が同じ場合
ワンペアが出る確率

ワンペアができる一般的な確率は約42%
ワンペアができる状況別の確率
まとめ

ワンペアとは

ワンペアとは

「ワンペア」とは、ポーカーにおける役の一つです。ポーカーの役の中ではもっとも揃えるのが簡単と言われています。

5枚のカードのうち、2枚のカードが同じ数字であり、他3枚のカードがバラバラである時に成立する役となっています。スート(スペードやダイヤなどのマーク)は関係ありませんが、他3枚のカードは全て別々の数字でないと成立しません。

出現確率が1%を大きく割るような難しい役がある一方、ワンペアはもっとも簡単に作れる役となっているので、弱い役ではありますがワンペアで勝利する可能性はかなり高いです。そのため「全ての成立役の中でもっとも出現する可能性が高い役」となっています。

ちなみに、手札が配られた時に最初からワンペアが揃っている場合、これを「ポケットペア」と言います。

ワンペアの強さは役の中でも最弱

ワンペアの強さは役の中でも最弱

ポーカーには「ロイヤルストレートフラッシュ」や「フルハウス」など9種類の成立役がありますが、その中でもワンペアは9番目のランクです。

つまり、他の役には全く勝つことができません。唯一、役が成立していない「ハイカード(ノーハンド)」には勝つことができます。

役の強さ

役の強さ

こう見ると、ワンペアという役はかなり弱いように見えます。

しかし、最初の5枚の段階でツーペア以上が成立している確率は高々7%くらいで、において7枚のカードから好きな5枚を選ぶ場合でも、ツーペア以上が成立する可能性は40%もありません。ワンペアはそこまで低い立ち位置ではないことが分かります。

ワンペア同士の強さはカードの数字のランクで決まる

ワンペアはかなり成立しやすい役なので、プレイヤーと勝負する際にワンペア同士になるケースはかなり多いです。

その場合、原則として「カードの数字のランク」によって勝敗が決まります。詳しい勝敗の順番は以下の項目で解説しています。

なお、数字のランクについては以下の順番になります。

(強い)A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2(弱い)

相手と自分の数字が異なる場合

相手と自分の数字が異なる場合

ワンペア同士の強さは、原則として「成立役のカードの数字」によって決まります。

例えば、自分が「10♦️・10♠︎・7♦️・6♣️・4♣️」、相手が「8♦️・8♠︎・A♦️・3♣️・2♣️」だった場合は、自分のワンペアが「10」、相手のワンペアが「8」なので、自分側の勝利ということになります。

あくまでワンペアの数字が異なる場合はワンペアの数字だけが勝敗に利用され、他のカードは関係ありません。

相手と自分の数字が同じ場合

相手と自分の数字が同じ場合

もし、ワンペアの数字まで同じだった場合、「ワンペア以外のカード3枚のうち、もっとも数字のランクが強いカード(これを「キッカー」と言います)」によって勝敗が決まります。

例えば、自分が「8❤︎・8♣️・7♦️・6♣️・4♣️」、相手が「8♦️・8♠︎・A♦️・3♣️・2♣️」だった場合は、ワンペアの数字は両方8なので勝敗が付きません。

そのため、キッカーの数字を確認します。自分のキッカーは「7」、相手のキッカーは「A」なので、相手側の勝利ということになります。

ワンペアが出る確率

ワンペアが出る確率

続いて、ワンペアが出現する確率について解説します。

それぞれ「最初に5枚のカードが配られた時の確率」と「テキサスホールデムの状況別でワンペアが成立する確率」に分け、計算式も含めて解説しています。

ワンペアができる一般的な確率は約42%

ビデオポーカーなど、5枚のトランプが配られるポーカーにおいて、最初からワンペアが成立している確率はおよそ42%です。

これはあくまで最初からワンペアが成立している可能性であり、カードを交換した後にワンペアが成立する可能性はもっと高くなります。

トランプ52枚から5枚のカードを引く場合の数は「2,598,960通り」、そのうちワンペアが成立する場合の数は「1,098,240通り」です。そのため計算式は以下の通りとなります。

1,098,240 ÷ 2,598,960 ≒ 42.26%

ワンペアができる状況別の確率

続いて、でもっとも人気のある「テキサスホールデム」において、ワンペアが成立する確率を状況別に解説します。

なお、テキサスホールデムの試合の流れは

2枚の手札が配られる → 3枚のコミュニティカードが公開される → コミュニティカードが1枚追加される → コミュニティカードがもう1枚追加される

という仕組みなので、それぞれの順番における確率を解説します。

プリフロップで出る確率

プリフロップとは、ゲームがスタートし、2枚の手札が配られた直後の段階です。

配られた2枚のカードがペアになるためには、1枚目に配られたカードと同じ数字が2枚目に来る必要があります。そのため、計算式は以下の通りになり、確率は5.8%となります。

3 ÷ 51 ≒ 5.8%

ポケットペアが成立する確率はかなり低いため、成立するだけでもかなり有利になります。ポケットペアの中では最弱の「2ペア」であっても、2人プレイでの勝率は5割以上と言われています。

なんとAペアの場合、2人プレイでの勝率は85%以上!

そのため、プリフロップでペアが成立した場合は積極的にプレイすることが求められると言えるでしょう。

フロップで出る確率

フロップとは、2枚の手札が配られた後、3枚のコミュニティカードが公開された段階です。「コミュニティカード」とは、手札とは別に全てのプレイヤーが共有して利用できるカードのことを指します。

つまり、フロップでは「2枚の手札+3枚のコミュニティカード」の合計5枚が見えている状態です。

フロップの組み合わせ19,600通りのうち、ペアが成立する場合の数は6,356通りです。そのため計算式は以下の通りになり、およそ32.4%の確率でワンペア(以上)が成立します。

6,356 ÷ 19,600 ≒ 32.4%

なお、この数字には手札がペアである場合は含んでいないので、フロップまでにワンペアが成立する可能性はもう少し高いと考えておくと良いでしょう。

リバーで出る確率

リバーとは、2枚の手札に加えて5枚のコミュニティカード全てが公開された段階です。つまり、合計7枚のカードのうち、5枚を選んで勝負できる状態です。

リバーで考えられる組み合わせ2,118,760通りのうち、自分が持っているカードと同じ数字が1枚以上ヒットする場合の数は1,032,752通りです。

そのため計算式は以下の通りとなり、およそ48.7%の確率でワンペア(以上)が成立します。

1,032,752 ÷ 2,118,760 ≒ 48.7%

なお、この数字はコミュニティカード同士でペアができる可能性を含んでいないため、ワンペアの成立可能性はもう少し高いと考えておくと良いでしょう。

また、最低でもワンペアになる確率であり、ツーペア・スリーカード・フォーカード・フルハウスが成立する可能性も含まれています。

まとめ

ポーカーのワンペアは、成立役の中では最弱ではあるものの、ツーペア以上の役が成立する可能性はかなり低いため、実は十分勝負できる役となっています。

ワンペアはもっとも成立する可能性が高い役なので、プレイヤーがワンペア同士で戦うことも多いです。

その場合はワンペアの数字のランクによって勝敗が決まるので、特にAペアやKペアなどのワンペアを持っている場合は積極的に勝負することをおすすめします。