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の役はロイヤルストレートフラッシュからワンペアまで8種類ありますが、その役がどれにも当てはまらない役なしのことをハイカードと言います。ブタやノーペアとも呼ばれる手札ですが、実はこの役を上手に活用できるプレイヤーこそ、真のポーカー強者と言えるでしょう。

このページでは、ポーカーの役なし・ブタ(ハイカード)について解説します。

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(ウィナーズクラブ管理人)

ポーカーでのブタは役無しの最弱ハンドのことを指します。ポーカーにおいて役ができない確率はそこそこ高いので、どんな凄腕のプレイヤーであったとしてもブタを手にする場面は多くあります。ブタ(ハイカード)で勝つこともできるのでしょうか?ハイカードの場合の戦い方を紹介しています。

この記事のまとめ

  • ポーカーのブタはハイカードと呼ばれ、役ができないハンドのこと
  • ブタになる確率は約50%
  • ブタで勝負すべき場面、すべきでない場面はどんなとき?
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この記事はおよそ 4分 で読むことができます。時間がない方は目次を活用しましょう

目次 開く
ポーカーのブタ(ハイカード)とは
ポーカーのブタ(ハイカード)同士の勝敗
ポーカーでブタ(ハイカード)が出る確率
ブタ(ハイカード)の手札を持っているときの戦略

プリフロップで役がないとき
フロップで役ができないとき
リバーでも役ができないとき
まとめ

ポーカーのブタ(ハイカード)とは

ポーカーのブタ(ハイカード)とは

ポーカーには9種類の役があります。強さ順に並べると、最も高いランクがロイヤルストレートフラッシュ、以下ストレートフラッシュ、フォーカード…と続き、一番下がワンペアです。

しかし、ワンペアすら成立していない最弱ハンドのことを、日本では「ブタ」と呼びます。これは、日本の遊び・おいちょかぶで勝負が成立しない役に由来しますが、海外では通じません。一般に「ハイカード」と呼ばれることが多いです。

ポーカーのブタ(ハイカード)同士の勝敗

ポーカーのブタ(ハイカード)同士の勝敗

もしポーカーでブタ(ハイカード)同士が勝負した場合における、勝敗の決め方について解説します。

基本的には、手札の中で最もランクが高いカード同士で勝負し、そのランクが相手より上であれば勝利となります。ランクは「2 < 3 < 4 … < K < A」となり、最弱は2、最強はAです。マークは関係ありません。

もし1枚目のランクが同じなら2枚目、それも同じなら3枚目…と順に比較していき、5枚目まで同じランクのカードなら引き分けです。

例として、相手【 2, 7, 9, J, Q 】 ・自分【 5, 6, 8, 10, A】の対決であれば、最もランクの高いカードが相手「Q」・自分「A」なので自分の方が強いです。

ポーカーでブタ(ハイカード)が出る確率

フロップでできる確率 リバーまでにできる確率
50% 17.4%

ポーカーでブタ(ハイカード)が出る確率について計算してみましょう。今回はフロップまでの手札におけるブタの確率について計算します。

フロップまでに出現するカードは手札2枚+共有札3枚の計5枚なので、考えられる組み合わせは
52C5 = 2,598,960 通りです。

その中で、ブタになる組み合わせは【5枚のカードがペアにならない組み合わせ】から【ストレートフラッシュ・フラッシュ・ストレートが出現する組み合わせ】を引くことで求められるので、それぞれを計算すると
1,317,888 – 40 – 5108 – 10200 = 1,302,540 通りです。

そのため、求める確率は 1,302,540 ÷ 2,598,960 = 0.501… →約50% となります。

この要領で、リバーまでに役が成立せずブタになる確率はおよそ17.4%です。

フロップでハイカードができる確率

1,302,540 ÷ 2,598,960 = 約50%

一つ上の役・ワンペアと比較した場合…

  • フロップ… ワンペア:42%・ハイカード:50%
  • リバー… ワンペア:43.8%・ハイカード: 17.4%

となるので、リバーまで行くと ワンペアより珍しい役となります。

フロップとリバーでワンペアの成立確率があまり変わらないのは、リバーではツーペア以上が成立する確率が高くなるため

ブタ(ハイカード)の手札を持っているときの戦略

ブタ(ハイカード)の場合、やはり勝負には行きたくないですよね。もちろん基本的にはフォールドした方がよく、プロでも8割はフォールドすると言われています。

しかし、ハイカードだからと言って降りてばっかりいると、稼げるタイミングを失ってマイナスになるリスクが高まるので、勝負できる時は勝負した方が良いです。まず、ブタで勝つには以下の項目を吟味する必要があります。

  • 自分の手札
  • 自分のポジション
  • コミュニティカード
  • 相手のプレイスタイルやテーブルの雰囲気

以下の項目では、プリフロップ・フロップ・リバーにおける戦略について解説します。もちろんこれは基本戦略であり、いつでもこの戦略が正しいわけではないことに注意しましょう。

プリフロップで役がないとき

プリフロップでブタ、というのはつまりポケットペアではないことを指すので、あまりブタであることを気にする必要はありません。プリフロップレンジを参考にしつつ、スターティングハンドによって参加するかしないかを決めましょう。

勝負すべきではない場面例

自分がアーリーポジションの場合、A・Kがあるハンドならオープンで入り、そうでない場合はフォールドしましょう。スーテッドの場合はより広い範囲でオープンベットしてOKですが、プリフロップレンジの通りに動く方が良いでしょう。

勝負してもいい場面例

BTN、SB、BBの場合はある程度自由に動いても構いません。また、テーブルがタイト、他のプレイヤーがすでにある程度降りている、などテーブルの状況によってはスチールに行っても良いでしょう。

ただ、初心者卓やバイインが低めのテーブルではリンプやコールで勝負される場合が多いため十分注意しましょう。

フロップで役ができないとき

フロップは、コミュニティカードが3枚落ちたときのベッティングラウンドです。

Aハイを除けば、基本的にブタにショーダウンする価値はありません。そのため、プレイヤーが考える一番大事なポイントは「ダメージが大きくなる前にフォールド」するか「ブラフベットして降ろす」のいずれかです。

勝負すべきではない場面例

ボードがウェット(ストレートやフラッシュなどの強い役が狙える)である場合、他のプレイヤーが既に役をそろえていることがあります。

この状況でブラフベットしても、相手にコールされて負けを増やしてしまいます。チェックで回す、相手がベットしてきたらフォールドするのが得策です。

勝負してもいい場面例

ボードがドライ(強役が狙えなさそうな組み合わせ)の場合、相手も役が完成していない可能性の方が高いです。また、ペアが完成していても下の方で自信がない…なんてこともあり得ます。

そのため、ブラフベットで勝負に行くのも良いでしょう。また、Aハイはボードがドライの場合ショーダウンバリューがあるので、わざわざブラフしなくともチェックで回してもOKです。

リバーでも役ができないとき

リバーとは、5枚のコミュニティカードが全て揃った状態です。

7枚が揃った状態でも役が出来ないのはかなり不利な状況ですが、相手が大きなベットをしてこなかった場合は相手側もブタである可能性があるので、絶対に負けるわけではありません。

勝負すべきではない場面例

基本的には、リバーでもハイカードであればほとんどの場合相手よりは低いランクになります。

相手がタイトにプレイしている、ウェットボードである、など少しでも強い要素が見受けられたら、フォールドするのが一般的です。

勝負してもいい場面例

例えばボードがドライである、相手のベットが弱い、自分のハンドがAハイである、などの要素がある場合は、ブラフベットを考えても良いかもしれません。

また、Aハイならボードによってはショーダウンバリューがあるので、より保険をかけつつ勝負ができます。相手を降ろせたらもちろん勝ち確なので、やる価値はあるでしょう。

まとめ

ポーカーにおけるブタ(ハイカード)は、手札の中で1つのペアすらもできていない最弱ハンドです。もちろん他のプレイヤーと勝負した場合はかなり不利な勝負を強いられますが、例えブタであっても相手を降ろせば勝ちなので、絶対に勝てないハンドではありません。

特にトーナメントなどにおいて、チップ状況が悪いとハイカードでも勝負しなければいけない時が来ます。ブタでも適切に立ち回り、多くのポットを掴んで勝利してください!