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において、それぞれのプレイヤーに与えられた位置取りのことを「ポジション」と言います。実は、ポジションというのはポーカーをプレイする上で最も重要な要素の一つです!

同じハンドであっても、ポジションによってはフォールドが適切だったり、レイズが適切だったりと、どのポジションにいるかによって最適解は全く異なります。

しかし、初心者の方にとっては難しい用語も多く、不安に思う方も多いかもしれません。

そこで、このページではポジションに関する用語や役割・ポジションごとの戦略についてわかりやすく解説します。ルールや基本的な用語を覚えたプレイヤーさんにおすすめの記事となっています。

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(ウィナーズクラブ管理人)

ポーカー脱初心者するために、まずはポジションについて覚えることをおすすめします。自分のポジションによって戦略がガラッと変わるので、このポジションの時はブラフが成功しやすいか?など考えながらプレイしましょう。

この記事のまとめ

  • ポーカーのポジションは大きく分けて「ブラインド・アーリー・ミドル・レイト」の4種類
  • ポジションの名称は参加している人数によって変動する
  • ポーカーのポジションは後ろの方が有利
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この記事はおよそ 13分 で読むことができます。時間がない方は目次を活用しましょう

目次 開く
ポーカーのポジションとは

ポジションの決め方
ポジションは人数によって変動する
ポーカーのポジションは大きく分けて4種類

ブラインドポジション(BP)
アーリーポジション(EP)
ミドルポジション(MP)
レイトポジション(LP)
ポーカーのポジションの名称と役割

スモールブラインド(SB)
ビッグブラインド(BB)
アンダーザガン(UTG)
アーリーポジション(EP)
ミドルポジション(MP)
ロージャック(LJ)
ハイジャック(HJ)
カットオフ(CO)
ディーラーボタン(BTN)
ポーカーのポジションごとにベットする順番

プリフロップの順番
プリフロップ以降の順番
ポーカーのポジションは後ろのほうが有利

相手のアクションを観察できる
ブラフを仕掛けやすい
弱いハンドでも勝ちやすい
インポジション・アウトオブポジションとは

インポジションの戦略
アウトポジションの戦略
まとめ

ポーカーのポジションとは

ポーカーのポジションとは

ポーカーにおいて「ポジション」とは、簡単に言えばプレイする順番のことを指します。

ポーカーは、基本的にはプレイする順番が遅ければ遅いほど有利と言われています。相手のアクションを見て、そのゲームに参加するかどうかを考えることができるからです。

相手のカードが見えない不確定な要素が多いポーカーにおいて、情報を持っているプレイヤーというのはそれだけで価値があります。

そのため、アクションを行う順番によって大きく有利・不利が決まるゲームであることを覚えておきましょう。

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ポジションの決め方

ポジションの決め方

ポジションは大きく勝敗を左右する要素なので、同じ人が同じポジションにずっといるとそれだけで大きく勝率が変わってしまいます。テキサスホールデムでは、1ゲームごとにポジションを変えていきます。

まず、プレイヤーに1枚ずつカードを配り、そのカードのランクが参加者の中で最も強いプレイヤーがディーラーボタン(BTN)というポジションを手にします。

この時、カードの数字は2が最弱、3、4、5…と数字が増えるたびに強くなり、Aが最強です。また、数字が同じ場合はスートによって判断し、スペード > ダイヤ > ハート > クラブ の順番になります(スペードが最強)。

BTNを起点として、左隣からそれぞれスモールブラインド、ビッグブラインド、アンダーザガン、とポジションが決まります。

そして、BTNは1ゲームごとに時計回りに移動します。つまり、1ゲームごとにポジションが異なることに注意が必要です。

ポジションは人数によって変動する

ポジションは人数によって変動する

ポーカーのポジションは、プレイヤーの人数によって変動します。

例えば、テキサスホールデムにおいて最も多いテーブルの人数は10人です。この時のポジションは、

【SB – BB – UTG(EP1) – EP2 – EP3 – MP1 – MP2(LJ) – MP3(HJ) – CO – BTN】という順番になっています。

そこから、人数が9人になった場合はEP3のポジションがなくなり、人数が8人になった場合はMP3のポジションが無くなる(代わりにMP2がHJとなる)とポジションの数が減っていきます。

そのため、同じポジションであってもテーブルの人数が異なるときは、最適戦略が異なる場合もあるため注意が必要です。

ポーカーのポジションは大きく分けて4種類

ポーカーのポジションは大きく分けて4種類

ポーカーのポジションは大きく分けて4種類あります。プレイする順番が先の方から順に

  • ブラインドポジション(BP)
  • アーリーポジション(EP)
  • ミドルポジション(MP)
  • レイトポジション(LP)

の4種類です。ただし、ブラインドポジションについてはプリフロップのみ実質的に最後(最初に強制的にブラインドベットを行うため)となります。

それぞれのポジションについて、特徴や有利・不利の関係を解説します。

ブラインドポジション(BP)

ブラインドポジション(BP)

ブラインドポジションは、強制的にベットを行う「ブラインドベット」が必要となるポジションです。

ディーラーボタンの左隣のプレイヤーがスモールブラインド(SB)、その隣のプレイヤーがビッグブラインド(BB)と呼ばれます。

SB・BBのポジションはカードが弱くても強制的にプリフロップでベットを行う必要があり、さらにプレイする順番もフロップ以降は最初のポジションとなっているため、比較的不利なポジションと言えます。

アーリーポジション(EP)

アーリーポジション(EP)

アーリーポジションは、前半分にアクションを行うプレイヤーのうち、ブラインドを除いたポジションのことを指します。

例えば10人でプレイしているなら、最初の5人からブラインド2名を除いた3名が該当します。

特に、ブラインドを除いて最初にプレイするポジションは「アンダーザガン(UTG)」と呼ばれており、プリフロップでは最も早くベットをしなくてはいけません。

情報が非常に少ない中ベットが求められるので、不利なポジションと言えます。

ミドルポジション(MP)

ミドルポジション(MP)

ミドルポジションは、後半にアクションを行うプレイヤーのうち、レイトポジション(カットオフ・ディーラーボタン)を除いたポジションのことを指します。

例えば10人でプレイしているなら、後半の5人からレイトポジション2名を除いた3名が該当します。

レイトポジションと比較すると大きく有利というわけではないですが、前半のプレイヤーがアクションを決め終わっており、情報がある程度集まった状態でプレイできるため、戦略的に勝負することができます。

レイトポジション(LP)

レイトポジション(LP)

レイトポジションは、ベットする順番が一番最後(プリフロップを除く)のポジションを指します。具体的にはカットオフ・ディーラーボタンのポジションが該当します。

レイトポジションでは他のプレイヤーの行動が判明している状態でベットが可能です。そのため、「フォールドしているプレイヤーは何人?」「オープンレイズや3betはある?」といった多くの情報を持っています。最も有利なポジションと言えるので、参加すべきハンドも飛躍的に増えます。

ポーカーのポジションの名称と役割

ポーカーのポジションの名称と役割

続いて、それぞれのポーカーのポジションについて、より詳しく解説します。

ポジションの名前、そして役割は、戦略を把握して実践するためには絶対に覚えるべき内容です。立ち回りをよりイメージするために、ポジションについては正確に把握しておきましょう。

スモールブラインド(SB)

スモールブラインド(SB)

スモールブラインド(SB)は、ディーラーボタン(BTN)の右隣のポジションです。

SBは最低ベット額の半分に当たる金額を強制的にベットする必要があります。これは自分の持ち札とは関係なくベットが必要です。

また、プリフロップにおいては最後から2番目の順番でアクションを起こすことができますが、フロップより先は最初にベットする順番が回ってきます。

情報が少ない分不利なポジションと言えます。

ビッグブラインド(BB)

ビッグブラインド(BB)

ビッグブラインド(BB)は、ディーラーボタン(BTN)の2つ右隣、スモールブラインド(SB)の右隣のポジションです。

BBは最低ベット額に当たる金額を強制的にベットする必要があります。これは自分の持ち札とは関係なくベットが必要です。

また、プリフロップにおいては最後にアクションを起こすことができますが、フロップより先は最初から二番目にベットする順番が回ってきます。

強制ベット+前半にアクションを起こす必要がある、という点ではかなり不利なポジションとなっています。

アンダーザガン(UTG)

アンダーザガン(UTG)

アンダーザガン(UTG)はBBの右隣に当たるポジションです。

UTGは、プリフロップの場面では一番最初にベットする必要があります。全く情報の無い中ゲームの口火を切らなければならず、全てのポジションからレイズを仕掛けられる可能性があるため、「アンダー・ザ・ガン = 銃口を向けられている(ほど危険)」という意味の名前で呼ばれています。

不利なポジションであり、よほどプレミアハンドでない限りは積極的な勝負は避けた方が良いでしょう。

ただし、ここでオープンベットすると「不利なUTGが大きい勝負を仕掛けてきた」という意味で注意を引くので、一概にフォールドが望ましいというわけではありません。

アーリーポジション(EP)

アーリーポジション(EP)

アーリーポジションについては先ほども触れましたが、前半でプレイする比較的不利なポジションです。

また、EPのプレイヤーのことを、順番が早い方から「EP1」「EP2」「EP3」と言うことがありますが、アンダーザガンからどれくらい離れているかを示す際に「UTG」「UTG+1」「UTG+2」と表現することもあります。

後ろのプレイヤーの方が情報が多いため、EP3 > EP2 > EP1 の順で有利になります。

ミドルポジション(MP)

ミドルポジション(MP)

ミドルポジションも先ほどの項目で触れていますが、後半でプレイすることができる比較的有利なポジションです。

プレイする順番が早い方から「MP1」「MP2」「MP3」と呼ばれており、 MP3 > MP2 > MP1 の順で有利になります。

なお、10人テーブルの場合は、MP2のことを「ロージャック」、MP3のことを「ハイジャック」と呼ぶことがあります。

ロージャック(LJ)

ロージャック(LJ)

ロージャック(LJ)とはハイジャックの1個手前に位置するポジションです。

ハイジャックよりも先にプレイするポジションですが、それまでに前半のプレイヤーの動向を確認できるので有利とも不利とも言えないポジションです。

ハイジャック・カットオフ・ディーラーボタンの動向を予想しつつプレイすることが求められます。

ハイジャック(HJ)

ハイジャック(HJ)

ハイジャック(HJ)はミドルポジションの最後、カットオフの1個手前に位置するポジションです。

このポジションまで来ると、残っているプレイヤーはカットオフ・ディーラーボタン(プリフロップの場合はスモールブラインド・ビッグブラインドも含む)しかいません。

比較的戦いやすいポジションではあるものの、よりポジションが有利なプレイヤーが仕掛ける可能性も考え、ハンドレンジはそこまで広げるべきではありません。

カットオフ(CO)

カットオフ(CO)

カットオフ(CO)はディーラーボタンの一つ前のポジションです。

プリフロップであれば後ろに3人、フロップ以降では後ろに1人しか控えているプレイヤーはいません。

そのため、ハンドレンジを広げすぎるのは御法度ですが、二番目に有利なポジションとしてある程度攻めたプレイングができると言えます。

ディーラーボタン(BTN)

ディーラーボタン(BTN)

ディーラーボタン(BTN)は、プリフロップならSB・BBを除けば最後、フロップ以降なら一番最後にアクションを選択できるポジションです。

他のプレイヤーがどれくらいゲームに参加しているか、またベット額などの情報が揃った状態で賭けることができるので、最も有利なポジションと言えるでしょう。

よって、いかにBTNの優位性を利用して、チップを増やせるかがポーカーの勝率に大きく関わってきます。実際、BTNの場合は大きく攻めるプレイヤーも多く、重要なポジションとなっています。

ポーカーのポジションごとにベットする順番

ここまでも軽く触れてきましたが、ポーカーではプリフロップとポストフロップ(フロップ以降)によってアクションを選択する順番が異なります。

正確には順番が異なると言うよりも、最初にブラインドベットがあるため順番がずれる、といった方が正しいです。そのため、プリフロップとポストフロップにおけるベット順を確認しておきましょう。

プリフロップの順番

プリフロップの順番
  1. ブラインドベット(SBは最低ベット額の半分、BBは最低ベット額を強制ベット)
  2. アンダー・ザ・ガン
  3. 以降時計回りとなり、アーリーポジション
  4. ミドルポジション
  5. ロージャック
  6. ハイジャック
  7. カットオフ
  8. ボタン
  9. スモールブラインド
  10. ビッグブラインド

ポーカーでは、原則としてSBからゲームが開始されます。ただし、SBとBBは強制的にブラインドベットをさせられるため、アクションを選択する順番はアンダー・ザ・ガンから始まります。

そして時計回りにアクションを決めた後、最後にBTN→SB→BBの順番にアクションを行うことに注意しましょう。

プリフロップ以降の順番

プリフロップ以降の順番
  1. スモールブラインド
  2. ビッグブラインド
  3. アンダー・ザ・ガン
  4. 以降時計回りとなり、アーリーポジション
  5. ミドルポジション
  6. ロージャック
  7. ハイジャック
  8. カットオフ
  9. ボタン

ポストフロップでは、原則通りスモールブラインドのプレイヤーからアクションを選択します。そして時計回りに順番が進み、最後にディーラーボタンに位置するプレイヤーがアクションを行います。

ポーカーのポジションは後ろのほうが有利

ここまでずっと「前のポジションは不利、後のポジションの方が有利」という解説を行ってきました。

それでは具体的にどのようなポイントが有利になるのでしょうか?ポジションによる有利・不利について詳しく解説します。

相手のアクションを観察できる

将棋などの完全情報ゲームとは異なり、ポーカーは相手のカードを見ることができない不完全情報ゲームです。

そのため、相手がゲームに参加するのか、参加しているプレイヤーがどれくらいベットを仕掛けているのか、という情報は非常に重要となります。

順番が後のプレイヤーであるほど、相手のアクションを事前に観察することができます。フォールドするにしてもレイズするにしても、確度の高い状態で勝負ができるため非常に有利であると言えます。

ブラフを仕掛けやすい

また、順番が後のポジションは、後にアクションを控えているプレイヤーが少ないということを意味します。

そのため、相手が積極的にベットやレイズを仕掛けてこない場面では、ブラフを打ちやすいという状況が生まれます。

原則としては順番が先のプレイヤーは後半のプレイヤーが仕掛ける可能性があるため守備的に勝負し、後半のプレイヤーは周りの状況を見ながら積極的に仕掛けるかどうかを判断する、ということが求められます。

弱いハンドでも勝ちやすい

これは「ブラフを仕掛けやすい」ことにも通じますが、ポジションが後ろの場合周りのプレイヤーがどれくらいベットしているのかについて確認することができます。

ポジションが前の方のプレイヤーは、よほどプレミアハンドを持っていない限り相手からのレイズ・3betを警戒して勝負しにくいのですが、後ろの方のプレイヤーはハンドレンジが比較的広くなるため、弱いハンドでも勝負すべき場面が多くなります。

結果として比較的弱いハンドでも勝ちやすくなり、積極的に勝負することができると言えるでしょう。

インポジション・アウトオブポジションとは

最後に、インポジション・アウトポジションについて解説します。

インポジション・アウトポジションとは、相対的なポジションの順番のことを指します。

戦略を覚える際に重要な概念となるので、簡単に理解しておきましょう。

インポジションの戦略

インポジションの戦略

インポジションとは、自分より先にアクションを行わなければならないプレイヤーのことを指します。

例えばカットオフのプレイヤーは、アーリーポジション・ミドルポジションなどほとんどのプレイヤーに対してインポジションとなりますが、ボタンだけは後にアクションを行うためインポジションとはなりません。

インポジションのプレイヤーが多いほど、そのポジションは有利となります。

アウトポジションの戦略

アウトポジションの戦略

アウトポジションとは、自分より後にアクションを行うプレイヤーのことを指します。

例えばアンダーザガンの場合、全てのプレイヤーがアウトポジションとなります。

アウトポジションのプレイヤーが多いほど、そのポジションは不利となります。

まとめ

ポーカーのポジションは、自分がどれくらい有利なのかを示す重要な要素です。

覚えるべき用語が多くて難しいかもしれませんが、少なくとも「後のプレイヤーの方が有利になるんだ」と理解しておけば、大きく間違った戦略を取ることはないでしょう。

ポジション別の戦略を覚えることは、ポーカーにおいて初心者を脱出するための第一歩です!

ポジションごとの役割や特徴について把握しておくことで、ポーカーの駆け引きをより一層楽しむことができます。