実は、つい最近まで博打は休んでいた。身の回りに変化があり、博打を打つ心境ではなかったのだ。気が乗らない時には素直に休みをとることも重要だ。
変化と書いたが、俺に博打の勝ち方を指南してくれた師匠であるA社長が、亡くなってしまったのだ。彼とはバカラハウスで知り合い、そのハウスが摘発により無くなるまで、様々なことを指南された。
2年前に電話があり、「俺はもう駄目らしい。肝臓に癌が見つかり手遅れだと医者に言われたよ。こうやってお前と話すのも後3ヶ月ほどだ」そんな会話をしていたのだが、それから2年も生きてくれたのだから、師匠も頑張った。
師匠が亡くなる前、一度彼と会って近況を話したのだが、その時は「医者から直ぐに死ぬと言われて早2年、誤診だったのかな?」なんて師匠は笑っていた。
末期の患者と言うと、痩せて入院していて、死を待っている様に想像したが、師匠は違った。自宅療養に切り替え積極的に民間療法も試し、最後まで生きる努力をしていた。俺には多分出来ない事だろう。
師匠の魂は、俺の心に生きている。師匠の得意分野であった、大小(シックボー)を弔い合戦として打つことを師匠の霊前で誓ってきた。
彼が俺に残した、博打での心得5か条と言うのがある。これは当たり前だろうと言われるかも知れないが、俺も含め、多くのプレーヤーが出来ていない事なのであえて、紹介させてもらう事にした。
- 博打は、長時間、打つな。勝利したら即撤収。
- 負けを許容し、深い追い禁物
- 博打場は、逃げない。毎日開いているのだから、自分のペースで勝負せよ
- 金の無い時は、博打を打つな
- 当っている人に乗れ、負けている人の裏を張れ
とてもシンプルだが、これを実際に守って博打を打っている方は居るだろうか?噛み砕いて解説していく。
- 長時間に渡り博打を打つと、正常な判断が出来なくなり、辞め時を失う危険性が高まる。又ハウスエッジが存在するので、プレーヤーにとっては不利である。
- 負けて熱くなるのは、人間の心理。それをコントロールして、負けを最小限に抑え、次回に資金を回せる様配慮せよ。
- 博打場は、プレーヤーの都合で行けるのだから、慌てて資金ショートさせる必要は無い。
- 生活費にまで手を出す事はしてはならない。普通の生活も出来ないやつが、博打を打つ資格は無い。
- 主にバカラに対しての注意だが、調子の良いプレーヤーに乗る事は大事。逆に調子の悪いプレーヤーの逆を張るのも大事だ。
色々書いたが、俺も実践出来ていないことが多い。人様にこんな事、書けた身分では無いと思うが、彼の生きていた痕跡を少しでも残しておきたかったので書かせて貰った。
さて、少しだけだが、ジャンボリーに残しておいたチップでライブバカラを打つ事にする。今回は師匠の打ち方で実践をする事にした。
最初の数ゲームは、様子見で張らない。バンカーツラが出て来たので、負けこんでいる人間がプレーヤーに張っている事を確認し、バンカーに5ドルを張る。案の定バンカー勝利 当然の結果だろう。
負けこんでいる人間がバンカーに鞍替えして来たので、次はプレーヤーに5ドルを置いてみる。プレーヤーの一枚目は2、バンカーの一枚目は6 ツラを追いかけたい俺にとっては、バンカーに・・と一瞬思ったが、師匠の魂が俺に乗り移っている俺は、彼の言葉を信じるだけだ。二枚目は7 プレーヤー天井負け無し!!
50年間の実践から来る言葉は、とても重いな。
更に次のゲームで、そのペースメーカーが仕掛けて来た。今まで小額を賭けていたのに、今回は100ドルをプレーヤーに賭けて来たのだ。此の場合どうするか・・。
一瞬戸惑ったが、逆目に行くしかないだろう。師匠の打ち方を守り、バンカーに50ドルを賭ける。手に汗を握り、薄目で結果を見ると、残高は見事に増えていた。ペースメーカーが離脱してしまったので、今回は俺も離脱する。
入金額は其のまま残して置き、今回の実践を終了する。師匠の弔い合戦は、いつか必ず・・・。
この物語はフィクションです。あくまでも「読み物」としてお楽しみいただくためのものであり、インカジ(カジノカフェ)を奨励するものではありません。
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