最近競馬を始めたものです。競馬には逃げ、先行、差し、追い込みなどがあると思うんですけど先行と差しが多いように感じます。

素人の僕からしたら逃げは先頭を走れたら1番内側を走れてロスが少なくて強い戦術だと思ってるんですけどそうでもないようなのでその理由とか教えて欲しいです。お願いします。

回答

dia********:

かつて、者様と同じような考えを持っておられたがおられました。
故戸山為雄師です。
師の理想と質問者様のちょっと違う点は、師は逃げにこだわるのではなく、精密機械のような一定のペースでを運ぶこと。ただ、他の馬の多くが最初はペースを落とし、最後にペースを上げるという戦法だったので、必然的に逃げるようになったといわれてました。
ただし、その理想的な展開に持ち込めた馬は、師の晩年の管理馬ミホノブルボンのみ。理想の元に馬を造っていった師でさえも、なかなか実現できなかったことですからね。

ちなみに、ブルボンは毎日坂路3本駆けあがる、戸山流ハードトレのおかげでサイボーグのような筋肉をつけタフでしたので、からくるはおそらくマイル程度であったものの、皐月の2冠、そして菊も2着と中~長距離も好走した馬。同期のレガシーワールドもJCを2番手追走から抜け出し勝利しました。


chimpenzee:

と違ってには坂がありますから。

先頭で坂に入っても体力が保てば問題ないですけど、保たなければ抜かれやすいですよね。

箱根駅伝などでも逆転劇が起こるのは坂ですし。

場とかはフラットなので、おっしゃる様に先行して抜かせない戦術が多いですよ。


too********:

逃げや先行はスローペースだと強く、差しや追い込みはハイペースだと強い、という答えになりますね。

レース全体のスピードが速いことをハイペースと言いますが、逃げや先行はハイペースだと後続を引き離すために序盤〜中盤でスタミナを使い切ってバテてしまい、最後に差しや追い込みの馬に抜かれてしまいます。

一方で全体がゆっくり走るスローペースの場合、逃げや先行が自分のペースで走ってラストスパートのスタミナを温存できるので、最後の直線でスパートをかけた逃げ先行に後続の差し追い込み馬は追いつけない、ということになります。

そういうレース展開も要素として加わってくるということもあるので、必ずしも逃げ戦術が強いとは限らないのです。

がバテて後続に飲み込まれる一番わかりやすい例が1994年の、「の先頭はここで終わり」という名(迷?)実況で有名なあのレースでしょう。

あと、1番内側を走るのが必ずしも良いとは限りません。というのも、内ラチ沿いは当然走る距離が短くなるのでみんな走りたがる関係上、芝が荒れて走りにくくなっていることも多いんですね。

荒れて走りにくい内側を走るよりも、距離が長くなってもいっそのこと外側に持ち出したほうが馬がスピードに乗れて結果的に先着できた…というレースはたくさんあります。

逆にゴールドシップののように、荒れた内ラチ沿いを避けた他馬を尻目に内側を通って「ワープ」したという例もあります。

その辺りはの技量と戦術次第ということになりますねー。

色んな過去のレースを見ると、そのあたり見えてくると思いますよ。


非公開:

逃げはまず先頭を取るまでに加速しますし、その後も基本後続を離すために早めに走るので、どうしてもスタミナを使います。
逆に差しや追い込み勢はそこまで早くは走らずに温存して、最終コーナーぐらいからをかけます。その頃には逃げ馬はバテ始めているので徐々に追いつかれて抜かれます。

もちろん逃げで強い馬は、そこで追いつかれずに逃げ切ってしまいます。