サラブレッドの回復力は人間よりもかなり遅いと思うのですが、それはなぜなのでしょうか?
スピードが速いから?体重が数百キロあるから?
よろしくお願いします。
回答
chimpenzee:
品種改良で無茶をしているからかと思います。
ブルドッグなどの品種は遺伝子疾患を生まれながら抱えていると言うのはご存知でしょうか?
人間の勝手な都合で顔を潰されているので、かなり生きづらいそうです。これが一番有名な事例
同じようにサラブレッドも肺出血や、骨折しやすいと言うリスクをおって生まれてきます。
300年前以上前の競馬は6400m以上の超長距離をどの馬かが2回3回勝つまで走ったそうです、下手すると2万m以上走ったのだとか。
そのためデビューは5歳以上、活躍の中心は8歳馬だったそう。
その後クラシックレースが生まれより早く完成をするように品種改良が行われるわけですが。
現代のサラブレッドはこれ比べれば全く弱くなっています。速くはなったのと引き換えに。
遺伝子の選択と淘汰を繰り返して、現代サラブレッドは体質が弱くなっている。最近、アメリカでも話題になりました。
日本のサラブレッドも世界で見ると遺伝子の多様性を失っている部類に入るそうです。
近親配合を繰り返していますからね。
1152303339:
正確な回復力に関しては解らないですね。というのは人間に例えるとトップアスリートになると思いますが、トップアスリートの多くはどこか痛めていてもこれぐらいならやれる、と思って試合に出場したり練習したりしていると思われます。人間はそういう意思があり、自己で判断して、どこまでやれるかを決める事が簡単なので、回復というのが例えば80%でも90%でも70%でも大丈夫と思えば、バンバン試合をするからです。
対して競走馬はよほどの痛みを伴わないと自己主張しません。なので、注意深く観察し、万全の体制を取って、試合に出します(出走させます)。回復が70%だ80%だと思うなら、出走を控えるでしょう。当然、小さな故障があれば、それを無理して走らせるとひどくなる事しかないと言っていいので、出走を控えます。そういう差がある中で回復しているので、人間が必ずしも早いとは限らないと思います。
また、試合(レース)に関しても常に全力を出すように調教され、レースでは全力で走り切る競走馬と、試合のレベルやその時の状態により、力の入れ加減を調整する人間とでは回復の仕方も変わって当然です。常に全力かどうかは理由の一つになるでしょうね。