英国最大の ブックメーカーのひとつである ウィリアムヒル(William Hill)は、ベッティング店舗の営業を、今年の後半には再開する予定であることを発表した。
ウィリアムヒルでは、7月からの再開を目処に準備を進めており、「段階的な再開」を目指している。
現在、欧州各国で実施されてきたロックダウン(都市封鎖)の一部が、緩和され始めている。これを機にウィリアムヒルでは、従業員や店舗に訪れる人たちの安全にも考慮をしたうえでの再開が目指されている。
英国にて緊急事態が宣言されて以降、各種スポーツの試合の中止や延期が相次ぎ、スポーツに賭ける「 スポーツベッティング」の売上も落ち込みを見せていた。
ブックメーカーであるウィリアムヒルにとって、今回の店舗営業停止は売上に大きな打撃を与えており、4月28日までの7週間で売上が57%減となっている。
スポーツベッティングを楽しむ人たちも、試合が開催されない今は賭けられるスポーツが限られている。しかし一方で、その分 オンラインでスポーツベッティングを楽しむ人たちが増えているようだ。
卓球やサッカーなど開催されている試合を探して、オンラインで賭ける人が増えており、予想よりも需要は落ちていないようだ。
ウィリアムヒル社CEOのウーリック・ベングトソン (Ulrik Bengtsson) 氏は、ベッティング店舗の営業停止について「スポーツの試合が中止になり始めたタイミングで、すぐに店舗の営業を停止するなど必要な処置を講じたこともあり、このような状況下でも経費削減に成功できた」とコメント。
さらにベングトソン氏は、「店舗でのスポーツベッティングから “オンラインでのスポーツベッティング” へと需要がシフトしている」ことも指摘。オンラインスポーツベッティングのサービスを世界規模で展開してきたウィリアムヒルは、スポーツベッティングの舞台が「世界」そして「オンライン」へと拡大していることを実感しているようだ。